011 75%(ポーカーの奥深い世界第11話) [Nov 22, 2005]

バカラでドライバー(プレイヤーまたはバンカーの代表としてカードを開く人)になったとき、リャンピン2枚、セイピン2枚が来るのが好きである。

そうしたカードが来ると、「75%」とアナウンスする。リャンピンというのは4か5、セイピンというのは9か10であるので、バカラ(0)になるのは両方点がついて5または10が2枚となったときだけ。従って1/2×1/2=1/4(25%)を除いた75%の確率でナチュラル(8または9)になるからである(正確には、1枚目に4または9を引いた時点で次のカードが5か10である確率は1/2よりもわずかながら高くなるので、75%よりも若干低い)。

しかし、そうしたケースであっても、両方チョイ(点を消す)できないこともしばしばである。さらには、3枚目もチョイできずに「せいぴんをひとつも抜けず30点」(cゴンさん)なんてこともある。でも、それがバカラであるから、そういうことがしばしば起こることはみんな分かっている。だからこそ、「チョイヤー!!」(点よ消えろ!!)と気合が入るのである。ちなみに、セイピンで点がついてしまった場合、悲しそうに「代理」とつぶやくのが当節の流行である。

ところが、話がポーカーになると、確率75%を逆転されてしまうと何だかありえないことが起こってしまったように感じるのは不思議である。もちろん、確率の世界であるからそういうことはあり得るし、でなければルーレットの1点賭けなんて常に外れることになってしまう。それでも、実際にそのような事態に直面すると非常に釈然としない気持ちでテーブルを後にすることになる。まだまだ修業が足りないことは分かっているが、そう思ってしまうのだから仕方がない。

例えば、AJ対KJのケース。AJを持っていて負けるのはボードにKが落ちてかつAが落ちない、ないしストレートやフラッシュを作られるケースであるから、勝つ確率はほぼ75%である。あるいは、A8対A7のケース。これも負けるのは7が落ちて8が落ちない、またはストレート、フラッシュであるので同様に勝つ確率はほぼ75%である(他にはAA対78sみたいな手もほぼ75%。正確にいうと2/3から8割といった開きはあるのですが、まあバカラの75%との関連での話なので多少の違いは多めにみて下さい)。

実は、このケースの敗戦がこのところ続いている。10月の大阪の優勝以降も、何回か上位入賞をさせていただいているのだが、ここぞという勝負どころで、75%を勝てないのである。11月第2週のDUKEウィークリーでは、決勝テーブル残り4人というところで、チップ量劣勢の中でTさんとのオールイン勝負になった。ハンドはA8、4人なら十分に勝負になる手である。かたやTさんの手はK8。75%である。

しかし、この勝負では早くにKが出てしまい敗退。とはいえ、BBの倍程度のチップ量ではここを凌いだとしてもまだまだ勝負権まで達しないことから、それほどショックという訳ではなかった。ところが・・・。

続く11月第3週のDUKEウィークリー第1ラウンド、88対ATとこれはほぼ互角のオールイン勝負をめぇ社長にリバーでストレートを作られてまくられた。前の週で75%、今回で50%、週をはさんで「1つも抜けず30点」を達成してしまったことになる。バカラでは「ああ、またか」で済むのだが、ポーカーだと非常に納得がいかない。そこで、終電が危ないことは承知の上で、第2ラウンドの参加を申し込んだ。

第2ラウンドは、「我中」の人たちがしゃぶしゃぶのため抜けて参加が13名、ゲームはT.T.O.S(テキサス→テキサス→オマハ→スタッドのミックスゲーム)。マンスリーの参加権利を確保するためには、何としても2着を確保しなければならない。岡山から遠来のtagamanはじめ我中の方々に不義理をしてまで参加した第2ラウンドである。ここは何としてもがんばらなければならない。

幸いに、苦手のオマハでAc3cを持ったときにボードに2c4c7cと出て、ハイナッツ・ローナッツというラッキーなゲームがあって、順調にチップを増やす。決勝テーブルでは厳しい場面もあったが、なんとか切り抜けて残り2名に持ち込み、マンスリーの権利を確保した。とはいえ、2回目のチップチェンジを終えてチップ量は10対30とかなり不利。2着確保の打ち方をしていたので仕方がないが、ここまで来たら何とか勝ちたい。

オールインを2度ほどかけるが、Oさんはじっくり腰を据えて受けない。Oさんが勝負に来てもこちらが29とか38とかではとても受けられない。十数手続いたが、チップは取ったり取られたりで状況は変わらない。そうこうしているうちにK8が来た。ヘッズアップなら勝負してみる手である。ここでオールインするとOさんも少考のうえコール。開いたハンドはK7。またもや75%である。

ここで勝てばチップ量は互角、次のオールインで勝負だ。と取らぬ狸のなんとかをしていたら、フロップは456である。何といきなりの両面待ち。しかも、こちらが必勝のはずの8が落ちると、逆にストレートを完成されてしまう。そしてターンはもちろん8である。リバーで7が落ちれば分けだが、そんなことは起こるはずもない。またもや、勝率75%での敗戦である。

バカラでだってたまには起こることであるから、ポーカーでこういうことが起こっても全く不思議ではない、不思議ではないのだが、なんとも釈然としない。まあ、ここを「打たれ越し」(c森巣先生)ていれば、そのうちいいこともあるだろうと思って、耐えていこうと考えている今日この頃である。

[Nov 22, 2005]