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013 オールイン恐怖症(ポーカーの奥深い世界第13話) [Dec 21, 2005]

今だから言えるのだが、実はこの1、2ヵ月ポーカーにおいてちょっと悩んでいたことがあった。それは、名付けて「オールイン恐怖症」、かつて、玉砕オールイン戦法で好成績を収めてきた私が、その当然の報いというべきかオールインをするのが怖くなってしまったのである。

その最初の兆候は、10月の大阪ポーカーオフにあったように思う。有利なはずのオールインで何度も土俵際に追い詰められ精神的にかなりきつい思いをしたのだが、その後75%の勝率で勝てない状況が続くという追いうちをかけられてしまった。そういうことが重なってくると、だんだんオールインをしたり、されたりするのを避けるようになってしまう。

幸か不幸か、2テーブル以内の小規模なトーナメントだと、そうやってなるべく冒険を避けることによって上位に勝ち残れることが多くなる。その結果、割と好成績を残したように見えるのだが自分自身では相当ストレスがたまっていたし、それに3テーブル以上あるトーナメントだと、どこかで勝負しないとジリ貧になってしまう。

12月の大阪ポーカーオフはまさにそうした症候が如実に現れてしまった。ノーリミットに入って間もなく、地元の強豪Aさんがショートスタックとなった。ここで、AさんがBB私がボタンの時に、AKが来た。普通の私であれば当然オールインのシチュエーション(Aさんにプレッシャーをかけることにより、あわよくばスチールという作戦。負けてもゲームセットではない)であるが、なぜか手が縮こまってオールインできない。「オールインしたつもり」で中途半端なレイズ。これでは当然Aさんに付いて来られる。

そしてフロップではAもKも落ちず、QだかJだかが落ちる。ここでBBのAさんはオールイン。もちろんフォールドである。その時は、「きっとオールインしてもAもKも落ちないから負けていた。被害を最小限にとどめられてよかった」と思っていたのだから消極的もいいところである。その後、やはりショートスタックだったBさんのオールインの時もAK。その時点ではチップにほとんど差がなく、コールすれば自分にとっても生き残れるかどうかの正念場となってしまう。考えた末、フォールドである。

そんなことをやっていればジリ貧になるのは当り前で、結局最後は自然死に近いオールインのKQをAJで受けられてAが落ちた。こんな手で終わるくらいなら、なんでまだチップがあるうちにAKで勝負しなかったんだろうと思ったのは、新大阪から飛び乗って品川までデッキで立っていたのぞみの中である。先週の日曜日のことであった。

というわけで「オールイン恐怖症」になってしまった私でありますが、何とかこれを早く脱出しなければいつまでたってもジリ貧だし、だいいちストレスがたまる。いろいろ考えたが、やはり互角ないし自分優位のオールインで負け続けるというのは、バカラで逆目のツラが出ているのと同じことで、偏った事象が現れているにすぎず長期的にはバランスするはずである。であれば、数をこなすことにより自信を回復するのが適当であろう、という結論に達した。となれば、その方法はただ一つ。これまで敬遠してきたオンラインポーカーを試みるしかない。

なぜ、オンラインを敬遠してきたか。それは私の性格からみて、オンラインポーカーに手を染めたが最後、毎晩パソコンの前にい続けることは目に見えたことだからである。わが家のパソコンでプロードバンド環境にあるのはCATVに接続されているデスクトップのみ。一方、使う方はというと私の他に娘もHPを持っているのでひとりでずっと使い続けると顰蹙を買ってしまう。

だから、ビッグ師匠のサイトやせりかさん、tagamanさんなどのコメントを見ながらも、オンラインには頑なに手を出さないできたのだが、背に腹は代えられない。幸い、スポーツブックで使っているLadbrokesがヨーロッパ最大のオンラインポーカーサイトを謳っている。早速、試してみたのが水曜日の晩である。まずは小手調べに、Sit&Goトーナメントというのをやってみる。

同社のポーカーサイトでは、その時間やっているトーナメントの一覧が出てくるのだが、One TableかMulti Tableか、またSit & Goか定時開催の規模の大きいトーナメントか、などが選べる。Sit &Goというのはいわゆる先着順で人数が揃い次第始めるもので、ここには5人、10人、20人のトーナメントがある。まず、5人トーナメントから参加することにした。

しかし、これがまた勝てないのである。99で66に負けたり、QQでAQに負けたりと、リアルプレーと同様の負けっぷりが続いた。5人のうち2人が入賞なのだが、2着にすら入れない。ようやく8回目に勝つことができたときには、結局午前1時を回っていた。翌日も朝5時に起きて挑戦である。これは一回目であっさり勝ち、気をよくして会社へ。そして帰ってきてまたすぐにパソコンの前へ。今度は10人トーナメントに挑戦である(こういうことになるから、やらなかったのだ)。

大分とオンラインの呼吸が飲み込めてきたせいで、これは3回目で優勝。1回置いて、また次に優勝と調子が戻ってきた。ぎこちなかったオールインも楽にできるようになり、翌日のDUKEウィークリー、土曜日の我中ポーカー一番決定戦とも、結果はそれほどでもなかったが伸び伸びと打つことができた。

これからは、以前のように過激にオールインができるようになるとは思うのだが、問題は予想通りほとんど毎晩やってしまうことである。いま挑戦しているのは5テーブル程度のトーナメントであるが、NFLのビデオも貯めているというのに、一体どうすればいいのだろう、と別の問題が出てきてしまったのである。

[Dec 21, 2005]