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037 24時間耐久ポーカー(ポーカーの奥深い世界第37話) [Mar 23, 2007]

海外遠征をされた方々の話を聞いたり、書かれたものを読んだりすると、例外なく触れられているのが本場のトーナメントには体力勝負の側面がかなりあるということである。自分自身、テニアンでは寝不足の状態で参加して真夜中過ぎにとうとう集中力が切れたという経験もしたので、長い時間の勝負となってもそこそこの品質(?)を維持した戦いをしなければならない、そのためのトレーニングが必要であると思っていた。

最近ではかなり前を走っている感のあるライバルせりかっちも週7日毎晩ポーカーという修業を積んでいるということで、私も先週土曜日24時間耐久ポーカーに挑戦したのである。別に最初からそうしようと思っていた訳ではないのだけれど。

金曜日の晩はエベレストで早飛びしてそれほど遅くはならなかったので、土曜日は5時には目が覚めた。前の日は不完全燃焼だったし、オンライントーナメントをやっていたらあっという間に出かける時間に。成田空港にほど近いわが家から東京までは1時間以上かかるのである。

この日の上野はスト杯ミニ、開始は午後1時、ゲームはデュース・トゥ・セブンである。5枚配られて1回チェンジ、チェンジ前とチェンジ後にそれぞれ1回ベッティングラウンドがある。勝敗の判定は通常のポーカーで弱い手の方が勝ちで、最強の手はセブンハイのストレートくずれ(6ハイだと23456でストレートになってしまう)、23457となる。ここからデュース(2)・トゥ・セブン(7)というゲーム名となっている。

基本的にハンドが悪い私にとって、ラズとかデュース・トゥ・セブンは好ましいゲームである。ただし引きが弱いのは同じなので、できれば配牌で勝負したい。案の定開始早々9ハイをパット(チェンジなし)で引き当てて、好スタートを切った。喜ぶべきなのか、悲しむべきなのかよく分からないが。

オーストラリアに出発する途中で見学に来たLupinさんや、この午後ずっと同じテーブルだったbertさんと話しながらいろいろ勉強になったのだが、このゲームはルールこそ弱いハンドが強いという通常とは逆のものなのだが、やはりポーカーであるのでインサイドワークには共通な点が結構ある。中でもポジションの有利不利というのは通常のホールデムよりむしろ拡大するように思われる。相手のアクションを見てから自分のアクションを決められることに加え、相手のチェンジの具合を見てある程度ハンドの強弱が判断できるからである。

5枚配られた時の平均的なハンドはカリビアンと同様ワンペア位で、AKハイまで加えると半分以上になる。だから普通は少なくとも1枚くらいチェンジしなければならないのだが、その場合手が改善される場合もあれば再びペアになったりして悪化する可能性もある。2枚以上のチェンジということになるとそのチャンスも増える代わりにリスクも増大するので、前の人のチェンジ枚数をみながら自分の手がJハイならこれでいいとか、Kハイでは勝負になりそうもないので1枚チェンジしてみるとか、考えることができる。一度、BBでボタンからレイズオールインが入りJハイなのでコールして、パット(チェンジなし)で回したところ、ボタンもパットだった。アクションが後だったら、当然Jをチェンジして勝負しなければならないケースである。

さて、トーナメントの方はというとスタート後1時間でAAが5回くらいと何回かのツーペア、そしてスリーカードが2回来る。カリビアンだってこんなことは滅多にない。幸いバケーションの人が左隣にいたので、その人のチップを狙って地道に稼ぐ。さすがにハンドが悪い私のことだから徐々に本領を発揮して、23679とか24579とかそこそこの配牌が到着してチップを増やす。JハイやQハイでレイズして、コールされたらJやQを切って低めを引いたり、ポジションが良ければ他の人のチェンジの具合をみながらそのままパットしたりして、3テーブルから2テーブル、ファイナルへとなんとか残る。

ダントツのチップリーダーが”ジョシュ”ことshadowさんで、私も、2367から、を引いたり、9ハイと8ハイで勝負したら幸い相手の8ハイがストレートになってしまったりといったラッキーが重なって、今年6度目のヘッズアップへ。チップ差は約3倍。最初のオールインを勝って互角にしさらにオールインを勝たなければならないという場面の最初のオールインで、ハンド、468Tで23579どれを引いても勝ちという場面だったのだが、引いたのはKでまたまた2位で敗退し今年未勝利記録は継続。時刻はすでに5時15分。スト杯メイン開始までもうあと15分しかない。

CoCo壱番屋であわただしくカレーを食べてスト杯メインのテーブルに戻る。食事をすばやくすませるのも本場のトーナメントの練習になるに違いない。指定されたのは1番テーブル。席についてちょっと驚く。昨年スト杯年間チャンプのVさんをはじめ、決勝テーブル常連のHさん、Mさん、Seさん、Kさん、小動物スタイルSaさんなどなどかなりきついメンバーである。

開始早々、Vさん得意のレイズ攻撃にチップを大きく減らす。Mさん相手にフラッシュを完成させて取り戻すが、そのすぐ後今度は引けずに取り返されてしまう。テーブルのあちらこちらでそうやって大きくチップのやりとりをしているものだから、ブラインド25-25なのにレイズが300-600のような状況。5000点スタートとはいえ、巻き込まれたらいっぺんに飛んでしまうようなやりとりが序盤から続く。

ブラインド50-100あたりで、すでにチップは3000点ちょっと。ミドルポジションでハンドはQQ。勝負どころかもしれない。アーリーポジションからレイズが入りコールするとポットは1500点くらいで、フロップはばらばらのスモールカード。チェックチェックで回ってきたので、オールイン。するとアーリーポジションのHさんがにっこり笑ってコール。出て来たのはKK。やられた、というケースである。

ターンもragだがここまででクローバーが3枚。私のQは一枚がクローバー。HさんのKはマーク違いである。8アウトなら可能性がある。「クラブ!!」と呼び込むとリバーはクラブではなかったがお姫様だった。危うく逆転してチップは安全圏へ。でもこの日良かったのはこれだけだった。その後は1時間に1回大波が来るVさんに翻弄され、チップは再び原点付近まで戻ってきてしまう。

それより驚いたのは、すでに開始から3時間、アンティも100まで上がりブラインド600-1200という状況にもかかわらず、4テーブルのうち3テーブルが残っているということであった。ということは平均チップが6、7000点にしかならないということだから、みんなきつい訳である。ということは、レイズしても飛び込まれてしまう危険性が高いということでもある。

そして懸念していたとおりになった。ようやく来たAKで3倍レイズすると、BBがオールイン。確かに原点は割っていたが、待とうと思えば待てない状況ではないと思い込んでしまった。ハンドはJ9oだから完全に飛び込まれた状況である。そしてかなり有利なこの状況から、をヒットされフラッシュまで作られて、一気に自然死状態に追い込まれてしまった。そのままBBでゲームオーバーである。

時計を見ると8時45分。3時間以上粘れば普通はファイナルが見えてくるはずなのだが、かなり前での敗退である。ただこの時間なら蔵前に行けばセカンドトーナメントに間に合う。すぐに外に出るとコーナーポケットに電話を入れて、大江戸線に向かう。蔵前まではわずか3駅である。

蔵前に着くとすでにセカンドトーナメントは始まっていた。ベガスカップのノーリミットトーナメント、2着に入らなければ得点にならないので厳しいが、3テーブルが満杯である。ビールを頼んで来るまでの間はとりあえずおとなしくする。飛んでしまうとゆっくりビールを飲む場所すらないほどの満員盛況である。

向こうのテーブルでは開始早々オールインという声が聞こえる。かなり盛り上っているようだ。最近売り出し中のH氏がチップタワーを積み上げている。とりあえず戦えるところまで行きたいが、テーブルが別では致し方ない。かといって華々しく立ち回るほどのハンドも来ない。テーブルチェンジで移動するうちに、結果的にスチールしたりチップ切り上げでファイナルテーブルへ。

そんな状況だから、緑チップは5枚(125点)しかない。3テーブルが1テーブルだから単純計算すると平均チップが緑9枚ということは、かなりの劣勢である。二人右にいるkopaさんがチップ1枚残してSBを下りたゲームで、私はA8を下りたのだが、ここでブラインドが上がって50-75となり、同じようにチップ1枚残しで生き残れるところがあと2ゲームになってしまった。BB3枚に2枚足してオールインしたものの、何も当たらずにゲームセット。7位入賞だけれどベガスカップポイントには届かなかった。

ちょうど店を出ようとしたGティーにくっついて、近くの居酒屋へ。ここにはすでに飛んだkopa兄さんをはじめ、Nっち、め社長、や隊長、Sthさんなどがいらっしゃった。しばらくしてkopaさんやAsaさんもゲームセットになって合流し、日ごろのポーカーの話などで大いに盛り上る。盛り上ったのだが、お銚子を追加・追加しているうちにわが家に向かう最終電車の時間はとっくに過ぎてしまっている。

サウナにでも行こうかと思っていたら、め社長が「きっとコナポケに戻ると誰かいますよ」と言うので一緒に行ってみると、その通り、KさんやH氏、N子さんなどがミニトーナメントの最中であった。もちろん合流して、結局始発の出る5時までポーカーとなった。家へ帰る電車に乗りながら、とうとう24時間やってしまったなぁ。ところで、これは本場のトーナメントにほんとに役立つのかなぁ、と半分寝ながら思っている私でありました。

[Mar 23, 2007]