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055 J3oでオールイン(ポーカーの奥深い世界第55話) [Jan 23, 2008]

いつも手が来ない手が来ないと書いていたら、確率の神様が「じゃあ、ここらで帳尻を合わせてやろう」と思ったのか、先日いっぺんに手が入った。先々週の週末、スト杯ミニの年間決勝リミットホールデムの第1ラウンド、25-50の30分間に、KKからTTまでのハイペアが1回ずつとA+ハイカード(AKからATまで)の組合せが7、8回続けざまに入ったのである。

1分間1ハンドとして、p=0.1、n=30の試行で11回出現する確率は、なんと0.0073%、1万分の1以下である。さらに第2ラウンドの30分には、AAが3回入った。p=0.005、n=30で3回出現する確率は0.04%である。嵐のように手が入ったにもかかわらず、そのほとんどはスチールに終わってしまい、なんということでしょう。このトーナメントは5人参加した中で真っ先に飛んでしまった。

そんな具合で今年も前途多難という感じで始まったのだが、先週の土曜日は今年のストラドル杯第二戦である。

部室は大混雑で5テーブル。私のような肥満体には厳しいシチュエーションである。みんなが息をすると空気が足りなくなるような気がする。一番奥の席になったmaosさんは「これで地震になったらどうなるのだろう」と心配している。なにしろ、maosさんからドアまでの間には、Ⅰさん、Dさん、私という重量級ディフェンス・ラインが立ちふさがっているのであった。

前半戦は取られたり勝てなかったりして何とかやり過ごす。ようやくメンバーが絞れてきて、1テーブル減ったのはおよそ2時間後。ちょうどアンティが始まったあたりで、私のチップも原点を割り込んできた。前回言ったように、今年のスローガンは「2周以上待たない」である。そろそろ行き頃、カウントダウン状態である。

1周待つ。例によって手は来ない。せいぜいA4では、命を懸けるには心細い。SBまで終わって、ちょうど2周。次の周回で行かなくてはならない。ボタン、カットオフ、全然だめぽである。いくらなんでも、レイズが入っているのにK2とかQ6でリレイズするのはまずかろう。だんだんポジションが悪くなる。誰も参加していない時来るのは63のナチュラルナインか、74のダブルダウン、ゲームが違う。

BBもレイズが入り、ハンドは再び74で下り。次のSBを払うと3周、残りチップも原点の半分2500点を割り込む。あと1周待っても同じことだなあ、でも、これじゃ去年と同じだなあと思って見ていると、UTGからボタンまで全部下りた。BBとのヘッズアップ。ハンドはと見るとJ3oである。

ミドルのスーツやコネクトで行ったことはあるが、基本的にこれまでならほとんど即座に下りるハンドである。しかし、ともかく絵札がある。タイミング的には、これが最後かもしれない。BBが下りてくれれば、手の内がAAだろうがJ3だろうが区別はない。「ここは行くしかない」とオールイン

BBはあっさりコール。ハンドはA7。かなり不利(この時点の勝率は63%:36%)だが、Aが落ちなければ最後まで望みはある。しかし、フロップでQT9と落ちてオープンエンドのストレートドロー、ターンはを引かれたが、リバーで見事にが出てストレート完成。なんということでしょう。原点を復活してお釣りが来てしまったのであった。

J3oで何とか息を吹き返して、次のオールインはショートのSさんへのコール。TTvsAKと五分の戦いを何とか逃げ切ってチップを増やす。その少し後、KTsが来る。もともとなくなっていたはずだから、と思い切ってレイズすると、Dさんにリレイズを食らい結局オールインになる。相手は88。ツーオーバーだからいい勝負。これならAKvsQQと同じである。

ここでフロップがAQJ、なんとフロップストレート完成である。ターンでが出てまくり目発生となったが、何とか逃げ切ってダブルアップ、とうとう10000点を超えた。

またしばらく後、今度はKK降臨。レイズで入ったら、二人にリレイズされ結局三者オールイン。KKvsQQvsTTと全員ハイペアだったので、ぶつかるのは仕方ない(勝率は66%:17%:16%)。ここも何とかK、Q、T以外で決着。チップ量は一気に48000点に増えた。スト杯に出るようになって3年経つが、こんなにチップを持ったのは初めてである。ほぼ10人分のチップだから、黙っていればベスト5までは残れる。

と思ったのだが、残念ながらここがこの日のピークとなる。残り2テーブルでいのさんのオールインに99でコーったら相手はKK。これで15000点減らす。ファイナルに入ってQQでオールインしたらいなばんさんにAAでコールされてまたまた大きく減らし、一気にショートスタックに突入してしまった。

ここでこの日迷った場面となった。残り6人、アンティ1000のブラインド3000-6000というところで、BBの尼僧がSBと同じチップ量でショートオールイン。UTGから2人は下りて次のカットオフは私(とはいっても後ろのアクションが3人)、ハンドはと見るとAQである。総チップ量が約20万点、平均チップは3.3万点、私のチップは2万点である。

できればここは下りて、誰かに尼僧と勝負してほしい場面。しかし、このハンドではおそらく一番勝率のいいのが私である。もちろん、チップに余裕があればコールして多数決で決めたいところだが、コールするとサイドポットができてしまう。このプラス3000点は、できれば払いたくない。

そして、もしコールで入るとすれば、尼僧に誰かが勝てばいいということで首尾一貫しなければ意味がない。だからリバーまで見るのだろう。リバーまで開いた場合、AQの勝率はせいぜい6~7割といったところ。したがって残り3~4割以上の確率で私は20000-6000=14000点、つまりあと1周の命になる。

まして尼僧が生き残れば、メインポットは15000(3000×3+1000×6)点以上にはなるので、私とチップ量が逆転するし、なおかつBBが終わったばかりなのでポジション的にかなり有利となる。これはまずい。ところが、みんな下ろしてヘッズアップにすれば、私の最大損失は3000点。仮に負けても尼僧より残りチップは多いし、勝てば15000点入ってくる。

ということでオールインしてヘッズアップに持ち込み結果的には勝ったのだが、流れだけみると私が尼僧の生き残り確率を増やしてしまっている訳で(いわゆるプロテクト)、果たしてコールで参加者を増やすのとどちらがいいのか難しいところである。

勝負は11時過ぎまで持ち込まれ、最後は苦し紛れのミドルのスーテッドを再びいのさんのKQにコールされて4着でのゲームセットとなった。あと一歩という感じはあるのだが、実はこの日AAは来ないし、KK、QQ、JJも1回ずつ、AKも2回しか来なかったから、前の週の1時間の方がこの日の5時間より手が入ったのである。その意味ではまずまずがんばったし、特筆すべきJ3oオールインといえるのかもしれない。

[Jan 23, 2008]