071 Bad Beats Bar(ポーカーの奥深い世界第71話) [Aug 27, 2008]

8月23日土曜日、久々の遠征の朝は、まず医者に検査と薬を出してもらいに行くことから始まる(私は糖尿なのだ)。「うーん・・・ちょっと血圧が高いですね」と言われる。高いといっても145-95くらいだから大したことはないし、原因は分かっている。寝不足である。

前日の金曜日、奥さんと近くの映画館にレイトショーを見に行ったせいで、寝たのは真夜中すぎであった。映画は「スカイ・クロラ」、ある評論家が「これを見ないのは損」とまで言い切っていたので大外れはないだろうと思ったのだが、ちょっと外れた。

確かに、コンピュータ・グラフィックスの出来はすばらしいのだが、ストーリーが練れていない。よくあるところの「原作を読んでいないとよく分からない」作品である。ちなみに、最近見た映画(DVD)の中でこれを見なければ損、と私が思うのは、「亀は意外と早く泳ぐ」と「真夜中の弥次さん喜多さん」である。

それはともかく、遠征である。いつも上野に向かう時間に、いつも上野に持って行くデイパックで羽田に向かう。デイパックの中身は、着替えと洗面道具、ノイズキャンセル・ヘッドホンと本が2冊である。そのうちの一冊、山岳遭難の本を読んでいると、あっという間に岡山に着いた。私の距離・時間感覚では、多摩センターより岡山や大阪の方が近いのであった。

空港からバスで市内に入り、ホテルに着く頃にtagamanから連絡が入る。もとさんがいらっしゃっているので、一緒に食事をというお誘いである。サプライズである。しかし、こちらにもサプライズがある。東京から、スナイパーさんとご一緒しているのである。お約束の梅ちゃんのお店へ。すでにりえぞーさんがいて、後からあけみん、ティムさん、ティムさんの奥さんと加わる。

生ハムといちじくとか、ホタルイカのニンニク炒めとか、じゃがいものニョッキでおいしいシャンパンをいただきながら楽しくポーカーを語る。もとさんのWSOPメインイベントにおけるスーパー・バッドビート(Aの4カードなのに、相手がロイヤルだった)の話やら、岡山の風俗(?)事情やら話しているうちに、いつしかトーナメント開始時間の午後7時を過ぎてしまったが、重役出勤で会場のBad Beats Barへ。

川沿いを駅の方へ戻って、焼肉屋の先のビルで階段を上がった2階が、岡山のポーカー拠点、Bad Beats Barであった。

 


階段を上がったところにある、BBBの看板。

Bad Beats Bar(BBB)に行くのは、初めてである。tagaman&あけみんご夫妻が主催する岡山ポーカープレイヤーズクラブ(OPPC)は、創立当初はお二人の会社で、その後市内みのるセンタービルの会議室で行われていたが、今年の冬あたりからここBBBで開催されるようになったのだ。

BBBは、このお二人と仲間達(インターナショナル軍団)が力を合わせて内装から何からやってしまった、まさに手作りのポーカールームである。入口を入ると、縦長のスペースに3台のポーカーテーブルとダーツ、コンピュータゲームが配置されており、奥に厨房がある。

エントリーフィーは1ドリンク含むで1500円。リーズナブルだが、8ラウンドまでいくらでもリバイ可能なのでやり方によってはえらく高くつく。気をつけなければならない。

2テーブルスタート、後から参加したプレイヤーを含めて約16人のトーナメントとなった。1ドリンクはコロナビールをオーダーしたら、tagamanからリポビタンの差し入れである。「せりかっちから」だそうで、ありがたくいただきました(せりかっちありがとう)

そのtagamanがディーラーで、私すぐ下の2番。りえぞーさん、もとさんが続く。もう1テーブルはあけみんがディーラーで、アリゾナさん、スナイパーさんがいる。そして、両テーブルにインターナショナル軍団である。

気をつけなければと思っていたのに、ファーストハンドAKである。上家のtagamanがレイズしてきたので、ご挨拶がわりにオールインである。どうせJ6あたりだろうから下りるかなと思っていたらコール、ハンドはQQである。うーん、珍しくマジ手だったか。

ここはフロップあっさりでダブルアップしたものの、その2ハンド後にトップペアでオールイン要求したらtagamanはフロップストレート、あっけなくチップを返してしまう。ここまでわずか5分、その後1時間55分は全く手が入らず、ほとんど参加できない状況が続いてリバイラウンド終了。

とにかく、46とか38、23、24が毎回のように入る。ペアは全く来ない。Aハイカードはファーストハンド以降来ない。それでも1リバイで、チップは9000点に増やしているのだから、まずまずである。1アドオン12000点でゲーム再開となる。

ここからが苦しくなった。アンティが100くらいブラインドが1000-2000くらいだから、どこかでスチールにいかないと2周足らずでオールイン・シチュエーションになってしまう。にもかかわらず、私のところに来るまで必ず誰かがレイズしているのである。

ここが岡山の特徴である。インターナショナル軍団は、誰も仕掛けないのなら自分が行くというパターンが多い。tagamanもその傾向が強く、レイズしてもハンドはJ6などということがある。しかし、これをコールするとなるとある程度の手がかりがないと厳しいのである。

 


長細い店内にテーブルを置き、夜中までポーカーに興じて岡山の夜は更けていくのでした。

終盤になってようやくKKが到着。しかし、ショートスタックがBBでオールイン必至という状況であり、スロープレイで参加者を増やすことはできない。3倍レイズしてヘッズアップとなり、勝つには勝ったが結果的にはほとんどスチールと同じことになってしまった。

残り9人でファイナルテーブル。7人のところで展開が落ち着く。残ったのは、tagaman、私、りえぞーさん、ミソスープとインターナショナル軍団3人。もう行かないとまずいところで、UTG23、BB36と食らってしまい、結局下りる。「もう、チップないよー」とインターナショナル軍団に言われてしまうが、どうしようもない。

次のBBで、ほとんど強制オールインである。カードを見ずに、残りチップを前に出す。2人コール。ターンで一人がベットしもう一人が下りてヘッズアップとなり、あきらめざるを得ない状況となったのだが、開けてみるとJ5がトップペアでキッカー負けしているだけである。リバー「5!」と呼び込んだのに、tagamanの開いたカードは4。「テンガー」と呼び込むべきであったか・・・。

12時からのセカンドは、眠くて意識がもうろうとしている状態で臨むこととなった。なにしろ、2日連続で日付が変わるまで寝ないなどということは、今年に入って初めてのことである。それにしてもtagamanもあけみんもタフである。おそらく私以上に眠っていないはずなのに、真夜中過ぎからディーラーのお仕事なのであった。

この回は1リバイなので、うかつにリバイすると次のオールインで飛んでしまう。だからリバイができる4ラウンドまでの1時間は慎重に進めて後半戦へ。ファイナルにあと一人というところで、久しぶりのAK到着。オールインすると、りえぞーさんがコーってくれる。開いたのはAJ。しめた。75%である。

おまけにフロップでが落ちる。これで勝てるだろうと思っていたら、ターンがでガッツショットの引き目が発生。そしてお約束のリバー、まくられた。さすがBad Beats Bar、名前のとおりやってくれるのであった。

時計を見ると、もう2時近い。ほぼ6時間で、ファーストハンドAK、ラストハンドもAK、あとKKが1回来ただけで、あとはハイペアもAハイカードも来なかった。もう少しだけでも手が入ってくれないと参加できないのだが、まあ次の機会もあるだろう。ということで、体力の限界を感じ、スナイパーさんをせかしてタクシーでホテルに向かったのでありました。

[Aug 27, 2008]