511 赤星たみこ「なかよし」 [May 29, 2008]

GWに「ハケンの品格」のDVDをずっと見ていたら、この作品を思い出した。漫画アクション系の雑誌(アクションキャラクターだったような)に、1990年頃掲載された作品。

主人公の夏奈子(かなこ)は中学3年生。学校では母子家庭の不幸な少女を売りにしているが、体育以外の勉強はそこそこできる。そして母のまき子は、高校中退で加奈子を生んだシングルマザー、かつ万能家政婦なのである。

家政婦協会では「特A」で、難しい派遣先を任されるがお給料も高い(このあたり、ハケンの品格とよく似ている)。何ヶ国語も話せて、一人で何十人分のパーティーのお料理も作ってしまう。もちろんお掃除お洗濯はてきぱきこなし、おまけに手品やピアノまでできるのであった。

一方で家に帰るとまき子は一切の家事をせず、主婦の仕事は中学生の夏奈子がしなければならない。「私に家事をしてほしかったら、お給料を払いなさい」と言うのである。

時折パンクファッションで出勤するまき子を近所の人は「水商売のお勤め?」と噂するし、夏奈子も同級生に見られたくなくて面談の通知を捨ててしまうのだが、それを察知したまき子が学校に現れて大暴れ・・・、という展開である。

この物語のクライマックスは、まき子が「一生の不覚」という夏奈子の父親の登場である。マザコンのお坊ちゃまだったはずなのに、焼肉屋のアルバイトと肉体労働でモアイ像のような姿で現れるというところなのだが、そのままハッピーエンドになるかと思ったら、波乱の結末となったりする。

この作者には当時、「恋の街東京」という作品もあって、こちらは宮崎の田舎から上京してきた主人公が東京育ちの同級生たちに対抗してがんばるというものなのだが、両方ともebookで読むことができる。そこそこ面白いので、ご興味のある方はとりあえず立ち読みでもしてみたらいかがでしょう。


その後、環境問題に目覚めてしまった赤星たみこは、石鹸推薦まんがなどをお書きになっております。

[May 29, 2008]