520 七沢温泉 [May 9, 2017]

鐘ヶ嶽に登った後、クアハウス山小屋に下りる予定が尾根を間違えて広沢寺温泉に下りてきてしまった。そのまま舗装道路を歩いて行くと、七沢荘の看板があったので立ち寄り湯に寄って行くことにした。七沢温泉と書いてあるが、七沢温泉街とは少し離れていて、広沢寺温泉入口バス停から歩いて5分である。

広沢寺温泉へのバスは3時間に1本しかないが、30分歩いてここまで来ると、別系統のバスが通っているので1時間に何本かある。時刻によっては待つことになるが、3時間待つということはない。あまり成算はなかったのだが、尾根を隔てた日向薬師からはバス便が多いので、山を下ってみたのは正解であった。

こちら七沢荘は宿もやっていて、受付から温泉までは客室(というよりは部屋と言った方がしっくりくるが)の前を延々と歩く。バス停付近から受付までかなり歩かされたが、その分戻っているような感じである。立ち寄り温泉の受付は別に作った方が客には親切だが、おそらく人手が足りないのだろう。

脱衣所はちょっと雑然としている。それに、キャパシティに対して来場者が多い。カランは6つほど狭い場所に固まっていて、浴槽も7、8人入っているので空いたスペースが少ない。内湯の他に露天風呂もあるようだが、行かなかった。

泉質表をみると、メタケイ酸の含有量が多いようだ。最近の泉質表は、はっきり△△泉と書いてないので、イオン表をみて判断するしかない。食塩泉、重曹泉、アルカリ性単純泉それぞれの要素があるようにみえる。奥多摩とは山の成り立ちが違うためか、泉質も異なるようである。

最近、職業訓練所でボイラーの勉強をしたので、シリカには敏感である。シリカとは二酸化ケイ素のことで、水の中に含まれるのでボイラー中で濃縮され腐食や加熱の原因となる。これを除去するのはなかなか難しく、ナトリウムやカルシウムを取り除く軟化装置ではシリカは除けないのだ。シリカが酸化したものがメタケイ酸イオンである。

さて、その肌触りだが、記憶をたどっても同様の泉質を思い出すのは容易ではない。若干のすべすべ感があるがそれほどでもなく、刺激も少ない。お湯もそれほど熱くない。鉱泉を沸かしているようである。硫黄臭などもない。昔入ったことのある藪塚温泉に似たような気もするけれども、メタケイ酸に引っ張られてそう感じたのかもしれない。

男湯と女湯が分かれる場所にすのこ敷きの休憩所があって、それもただ置いてあるのではなくて、しっかり固定してあるのである。そしてその横に自動販売機が並んでいるのだが、お釣りを落としてすのこのすき間から落ちてしまった。持ち上げて取ることができないのであきらめたのだが、結構そういう人が多くて、すのこの下は小銭がたまっているのではないかと思う。

[May 9, 2017]

 

七沢荘エントランス。広沢寺温泉は3時間に1本しかバスがないが、ここまで下りてくると他の系統のバスに乗ることができる。