190 SUPERBOWL LIV展望 [Aug 7, 2019]

SUPERBOWL LIVオッズ上位10チーム(2019/07/15現在)
  ニューイングランド・ペイトリオッツ 8.0
◎カンザスシティ・チーフス 9.0
Oロサンゼルス・ラムズ 9.0
△ニューオーリンズ・セインツ 11.0
  クリーブランド・ブラウンズ 15.0
  インディアナポリス・コルツ 15.0
▲フィラデルフィア・イーグルス 17.0
  グリーンベイ・パッカーズ 17.0
  ロサンゼルス・チャージャース 17.0
  シカゴ・ベアーズ 17.0

今年もNFLの季節がやってきたというよりは、この間SUPERBOWL 50だったのにもうLIVである。月日の経つのがこんなに早くていいのかと思う一方で、とにかく無事に(生きて)今シーズンを迎えることができて何よりと、ありがたく思う今日この頃である。

今年のSUPERBOWLオッズを見て、驚くことが2つある。1つは例年と比べて上位オッズの倍率が高いことで、ペイトリオッツはさすがに厳しいとして、チーフス、ラムズ、イーグルスあたりがこれほどいいオッズになるのは予想外であった。

もう1つは、100倍の常連ブラウンズが、5番人気に推されていることである。確かにここ数年ドラフト順位がよく、FAでオデル・ベッカムを補充するなど選手層は厚くなっているものの、昨年ようやく勝率5割に届いたチームである。コーチ陣の信頼度もそれほど高いとはいえない。

ブラウンズの評価は地区展望で再び触れるとして、今年のSUPERBOWLの鍵となるのは3人のQBだと思っている。ウェンツとゴフ、そしてマホームズである。

ブレイディやブリーズ、ロスリスバーガー、ロジャースが年齢的にキャリア晩年にあり、シーズン中に故障でもすれば即引退の危機にあることは否定しようがない。イーライやリヴァースも同様である。

本来彼らをキャッチアップすべきマット・ライアンやジョー・フラッコ、スタッフォード、ラッセル・ウィルソンあたりまで、引退間際のベテランに追いつく前にピークを過ぎてしまった。となると、前述のビッグネームに対抗するのはデビュー間もない若手ということになる。

中でも、一昨年のMVPウェンツと昨年のMVPマホームズ、SUPERBOWL LIIIまで残ったゴフの3人の存在感は別格で、ケガさえなければこの3チームがSUPERBOWLへの最短距離にいるものと思っている。

3人の中で、最も期待できるのはマホームズだろう。左手で投げたりしてケレン味のあるプレイスタイルはあまり好きではないが、動きがシャープで視野が広く、肩も強い。得点力もこう着を打開する意外性もある。加えて、アンディ・リードの采配という後ろ盾がある。

NFLのスカウティング能力はすごいから、1年経って研究されてどうなのかという懸念材料はあるけれど、策士アンディ・リードが新しいプレイを加えてくるだろうし、同地区3チームも強調材料に乏しい。今年はSUPERBOWLまで進むとみる。

対するNFCからは、ウェンツのイーグルス、ゴフのラムズが有力。ただ、イーグルスはウェンツに危ないプレーをコールしたりして不安だし、ラムズはSUPERBOWL LIIIの負け方がよくなかった。プレイオフには進むとしても、どこかに負ける場面を想像してしまうのは悲しいところである。

人気上位組でもう1チームあげるとすればセインツ。昨年、一昨年といずれもプレイオフで運のない負け方をしている間に、ブリーズがどんどん歳をとっている。おそらく今年も、ブリーズが一歩引いてランを使うものとみられるが、3年目の正直といくかどうか。

ペイトリオッツはさすがに今年は戦力ダウンしているし、ブレイディも42歳。40歳のパッキャオががんばっているのだから可能性がないということはないが、一番人気は買われ過ぎだろう。

コルツとチャージャースは人気ほど勝てないような気がする。ベアーズは引き続きディフェンスでゲームを作るけれども、昨年よりもスケジュールがきついのがどう響くか。

SUPERBOWL LIVオッズ下位22チーム(7/15現在)
21.0 ダラス・カウボーイズ、△ミネソタ・ヴァイキングス
29.0 ▲ピッッバーグ・スティーラーズ、△シアトル・シーホークス、サンフランシスコ・49ナース
34.0 ヒューストン・テキサンズ、ボルティモア・レイヴンス、アトランタ・ファルコンズ
41.0 △ジャクソンビル・ジャガーズ、△キャロライナ・パンサーズ
51.0 テネシー・タイタンズ、タンパベイ・バッカニアーズ
67.0 注デンバー・ブロンコス、ニューヨーク・ジェッツ、オークランド・レイダース
81.0 ニューヨーク・ジャイアンツ、デトロイト・ライオンズ、アリゾナ・カーディナルス
101.0 バッファロー・ビルズ、ワシントン・レッドスキンズ、シンシナティ・ベンガルズ
151.0 マイアミ・ドルフィンズ

今年は上位チームの力が上と思うのでSUPERBOWLまでは分からないが、オッズ下位の中にも注目されるチームがいくつかある。

中でもスティーラーズは、チャンピオンシップあたりまで進んでおかしくない。少なくとも、開幕前オッズがブラウンズより下というのは評価が低すぎで、私は地区優勝有力とみている。昨年地区2位のため、KCとの対戦がないのも有利だ。キラービーズの2人が抜けたのは大きいものの、ブラウン、ベルなしで戦ったゲームも多い。

地区優勝まで期待できると思っているのがジャガーズ。昨年の8番人気21.0倍から大きく評価を下げたが、足を引っ張ったボートルズが替わり、昨年よりチーム力は間違いなく上。問題はフォールズがシーズン通して働けるかどうか。昨年4位のためスケジュールも楽で、巻き返しは十分可能。

地区内ライバルが強力だが、プレイオフが有望なのはシーホークスとパンサーズ。ともに、ライバルが停滞する要素もあり、地区優勝もありうる。シーホークスはディフェンスの中心選手が世代交代しているが、若手が育っておりそれほどの戦力低下はなさそう。パンサーズはニュートンが安定して動ければまだ老け込む歳ではないはずだ。

大穴で注目したいのはブロンコス。マニング以降、QBが足を引っ張って成績が伸びないが、今年はフラッコが加入した。どこまで信用できるかという懸念もあるが、オズワイラー以下の面々とは格が違う。もともとディフェンスで勝ち進んだチームであり、オフェンスがミスをしなければ復活は十分ありえる。少なくとも、NYJ、OAKと同じオッズということはないだろう。

あとはオッズと実力がほぼ見合っていると思われる。21倍のカウボーイズ、ヴァイキングスはプレイオフ圏内とは思うけれども、タイトなスケジュールがネックで、地区優勝までは厳しいか。31倍のテキサンズ、レイヴンス、ファルコンズはこのところプレイオフ常連ではあるものの、いずれも強い時に比べると戦力ダウンの印象がある。

50倍以上100倍までの各チームでは、ジェッツとカーディナルスは新戦力への期待込みのオッズ。100倍以上の各チームよりも勝てるとは思われない。逆に実力以上にオッズが大きいのはライオンズとベンガルズ。ともに地区内ライバルが強力なのがネックだが、昨年101倍で地区優勝したベアーズの例もある。ともにQBはブレイオフ水準にある。

100倍以上の常連であったブラウンズが今年は人気なので、代わってドルフィンズ、レッドスキンズが最低人気である。レッドスキンズはアレックス・スミスのケガで仕方のないところだが、ドルフィンズはオッズほど弱くはない。

タネヒルを放出したが、フィッツパトリックと昨年の全体10位ローズンというQBは魅力。昨年のドラフト上位QBは今年2年目で何人かブレイクしてもおかしくない。少なくとも3勝4勝止まりということはないのではなかろうか。

[Aug 7, 2019]

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