172 SUPERBOWL LII展望&回顧 [Feb 4, 2018]

Superbowl LII(2018/2/4、ミネアポリス・USバンクスタジアム)
フィラデルフィア・イーグルス(NFC) +4.5/+160
Oニューイングランド・ペイトリオッツ(AFC) -4.5/-180

13年前の2004年シーズンと同じ組み合わせ、ペイトリオッツとイーグルスのSuperbowlとなった。NEは13年前も今もブレイディ&ベリチックで、Superbowl連覇と4年間で3度目の制覇がかかるというところまで同じ。一方のイーグルスは当時マクナブ&アンディ・リードで、現在のHCピーダーソンはリード人脈だが、2004年当時まだイーグルスにはいなかった。

オッズはNEの-5.5/-240でスタートし、イーグルスがやや差を詰めている。それでも4.5の差は大きいというべきで、NEを買うならばP/SよりもM/Lの方が彼らのゲーム運びに合致している。もともとベリチックは3点差でも勝てばいいという考え方のHCだからだ。

ゲームの鍵を握るのは、イーグルスのDCジム・シュワルツではないかと思っている。平均喪失ヤード306.5、平均失点18.4のイーグルスディフェンスが、平均獲得ヤード394.2、平均得点28.6のペイトリオッツオフェンスをどこまで食い止められるか。思うに3TD以下に食い止めればチャンスはあるが、それ以上取られるとなかなか厳しいだろう。

ただし、プレイオフの2戦がホームゲームであったことを考えると、3TDというのは微妙なところである。ファルコンズ戦は寒冷地のアウトドアでロースコアリングゲームだったし、ヴァイキングスのQBはキーナムであった。インドアの人工芝ということになると、相手がグラウンドコンディションに苦しめられることがないだけに、先週までのようにいくかどうか。

かたやペイトリオッツ、ブレイディの左手負傷に加え、ChampionshipでグロンコウスキーがConcussionで退場、1月末現在Questionableである。体の負傷であれば無理しても出て来るだろうが、Concussionの場合はプロトコルに従って判断されるだけに予断は許さない。グロンクは、頭は打たなくても当日朝の食事は覚えていないような気がするが。

試合途中にグロンコウスキーが退場するという事態があっても3TDとFGで24点取れるのだからさすがペイトリオッツというところだが、こちらもホームであったことを忘れてはならない。足元が万全ならイーグルスのランも出るので、取った分だけ取られるペイトリオッツディフェンスの出来如何によっては、点の取り合いでイーグルスに引けを取るケースもないとはいえない。

この点でたいへん心強いのは、ジェームズ・ハリソンの存在である。PITのベンチをあたためていたシーズン序盤とは打って変わり、ランストップにパスラッシュに大活躍である。プレイオフに向けて体力を温存していたのかと思うくらいである。ハリソンといえば2008年シーズン、自軍エンドゾーンからの100yINTリターンTDが何と言っても印象に残るが、ハリソン自身あれ以来のSuperbowlとなる。

そうした諸々の要素はあるが、私がイーグルスを推さない最大の理由は、ピーダーソンHCの大局観にある。今回のSuperbowlにもしウェンツが出場できていたら、新旧QB対決でどれほど盛り上がったかと思うと、ピーダーソンHCの采配は失策以上のものである。なぜ、Must Winでもないシーホークス戦、ラムズ戦でウェンツをわざわざエンドゾーン前で走らせたのか。

その週の予想記事にも書いたが、ああいうことをしていいQBはSuperbowl級ではニュートンだけであって、MVP候補にも挙げられるパサーにああいうプレイをさせる指揮官というのは信じがたい。ラッセル・ウィルソンだって完全に裏をかいてノーマークの時しかあれはやらない。マリオタやボートルズはたいしたパサーではないからできるのだ。

もちろん、優れたHCが勝つのではなく勝ったから優れたHCといえるのだが、ああいうプレイを許しているHCが頂点に君臨するというのは、首をひねる以上のものがある。バックアップQBがSuperbowlに出てきた例としてここ10年ではカート・ワナー(カーディナルス在籍時)とキャパニックがいるが、彼らは正QBの不調でシーズン途中から繰り上がったので事情が違う。

(そもそも2001年のブレイディがバックアップからの昇格であるが、ブレッドソーの負傷の事情はウェンツとは違うし、若いQBが正QBの負傷で出番が早くなったというだけである。)

ペイトリオッツの連覇を応援するが、ベリチックが4点差にこだわるとは思えないのでM/L中心に。

[Feb 2, 2018]

[COMMENT from saitohさん]

今年も1年間予想を楽しませていただき
ありがとうございました。

AFCは割りと順当にペイトリオッツ。TAIPAさんのコメント

「ジャガーズに勝てるイメージがない」は
激しく同意していたらまさか45点取って勝つとは
夢にも思いませんでした。

対して波乱万丈のNFC
(結果的には第1シード勝ち抜けですが)

ラストプレイで2ヤードが取れなかったファルコンズ。
9割方勝っていた試合を落としたセインツ。
(個人的にはライアンVSブリーズを見たかった)
で、セミファイナルで予想できないほどの大差勝ちした
イーグルスが勝ち抜け。

「平均得点28.6のペイトリオッツオフェンスをどこまで食い止められるか。思うに3TD以下に食い止めればチャンスはあるが、それ以上取られるとなかなか厳しいだろう。」

この部分も激しく同意します。
イーグルスのDFが強いとは言えべりチックが無策で試合に
臨む訳はないので17~24点は取られるものと仮定します。
(ジャガーズもパスインターフェア狙いに捕まったし。)

楽しみなのはイーグルスのランパスオプションに
対してのペイトリオッツの守備。
対バイキングス戦では有効な攻撃だと思っていますが
これもベリチックが無策で臨む訳ないので
対応策を出してくるものと予想します。

イーグルスが2TD2FG取れればハンデ-4.5を入れても何とかなるので
私はイーグルス乗りです。
しかしイーグルスの攻撃が巧くいかないと意外と
大差負けしてもおかしくないと思います。

今年は会社なので家に戻ってのBSを楽しみにしています。

[COMMENT from ビートルさん]

2年連続10回目のAFC王者ペイトリオッツに対して、13年ぶり3回目のNFC優勝のイーグルス。13年前のスーパーボウルでペイトリオッツに敗れているイーグルスの雪辱なるかというのが注目点ですが、総合力を比べるとやはりペイトリオッツの優位は動かないでしょう。
イーグルスが勝つにはロースコアゲームに持ち込むのが大前提だと思います。もし、大量点を奪われてしまうと大凡戦になってしまうかもしれません。

私はイーグルスが番狂わせを起こして初優勝という展開を期待しています。正直、近年はペイトリオッツが強すぎてAFCはおろかNFL全体に閉塞感が漂っている感じがするからです。そろそろ新しい風が吹いてもいい頃でしょう。

[COMMENT from ビートルさん]

今年のスーパーボウルはイーグルスが大番狂わせでペイトリオッツに勝利。大激闘の末、悲願の初優勝となりました。「イーグルスが勝つにはロースコアの接戦に持ち込むしかない」と思っていましたが、予想を覆すオフェンスマッチが繰り広げられて驚きました。何でも双方獲得ヤードの合計がNFLの歴史上いかなる試合よりも多かったとか。

それにしても負けはしたけどペイトリオッツのブレイディはやはりすごかった。個人的には勝敗に関係なくMVPに選出しても良かったと思います。彼はやはり不世出の選手ですね。

これでNFLにも新しい風が吹くでしょう(ビルズとかジャガーズとか復活しましたし)。来年も面白いNFLを期待しています(なお、今季16連敗のブラウンズには頑張ってほしい)。

[Feb 5, 2018]

カテゴリーNFL