129 暖冬とコロナウィルス[Mar 5, 2020] ~せいうち日記129

もう3月である。梅どころか桜もほころんできた。3月というと、半世紀前の高校受験の日が3月1日で、大雪が降って寒かったことを思い出す。桜が咲いてから雪が降ることは珍しくないのだが、もう本格的な寒波はなさそうである。

それにしても、今年の冬は暖冬だった。ただの暖冬というよりも、暖冬異変と表現すべき気候だったように思う。おかげさまで、冬の日課である結露拭きもそれほどせずに済んだし、電気代も灯油の消費量も増えなかったし、雪かきもなかった。

今年の冬は観測史上最も暖かだったそうで、冬日がほとんどなかった。冬日とは最低気温が0℃未満の日で、この気温になると霜が下りる。だから、霜が下りる日がほとんどなかったということである。

2月になってようやく寒波が来たけれども、中旬になると一気に暖かくなり、最低気温5℃以上という日が続いた。結露があるのは基本的に最低気温が0度近い朝だから、このくらいの気温だと結露はほとんどない。

十年くらい前に購入したドッペルギャンガーの人型寝袋は、もともとキャンプ用品なのだが、わが家では冬の防寒着として使用している。基本的にひきこもり生活なので例年この寝袋が必需品であるが、今年はそれほど使うことがなかった。

ということで今年の冬はたいへん暖かだったのだが、コロナウィルスでそれどころではない大変な騒ぎとなった。

旧正月の頃から中国では大変なことになっていて、日本でもクルーズ船の大騒ぎがあった。TV画面で見ると中国の病院では宇宙服みたいな服装で診察しているし、街じゅうを消毒するくらいのものものしさであった。

かたや日本では、クルーズ船から下船した人をそのまま電車で帰したくらいだし、街の様子をみてもそれほど緊迫した様子はみられなかった。中国とはそんなに離れていないのに、こんな調子でいいのかと思ったのは確かである。

先だって、ドラックストアの開店前に数十人の列ができていたので何かと思ったら、マスクを買う人の列であった。半世紀前のトイレットペーパー騒ぎを思い出した。個人的にも、花粉症の季節なのでマスクの品切れは相当に心細い。

とはいえ、すでにリタイアしているので通勤電車に乗ることもなく、人ごみに身を置くこともほとんどないから、感染のリスクは少ない。寒くて空気が乾燥している時になるべく外に出ないのは、いつものことである。というのが2月末までの感想であった。

ところが、2月末に安倍総理が記者会見し、学校の一斉臨時休校を発表したことにより一気に空気が変わったのである。

感染経路不明・治療法も確立されていないウィルス性疾患が国内に入っているのだから、大げさにならない程度に個人個人で気をつければいい。なのに、そう言われないとやらないし、やるとなると極端に走るのは国民性だろうか。


愛用しているドッペルギャンガー人型寝袋。今年の冬はこれを着るような寒い日も多くなかったが、コロナウィルス騒ぎでそれどころではなくなった。

 

昨日は、学校の一斉臨時休校発表まではマスク品薄を除くと日本中お気楽な対応で、休校発表とともにあれもダメこれもダメの大騒ぎとなったというところまで書いたが、その続き。

まあ、あの総理大臣なので、まともに検査したらおそらく万単位の感染者が出るだろうから、経済に悪影響が出るしオリンピックだってどうなるか分からないと思ったのかもしれない。本来は、百人単位の感染者で全国的な一斉休校はやりすぎである。

実は万単位の感染者ということであれば、臨時休校は感染リスク軽減のために仕方がないと思う。とはいえ、ウィルス検査の数が増えないのは、技術的な問題より保険適用するかどうかというカネの話だったらしい。命よりカネというのは、総理大臣のみならず昨今の大勢である。

少なくとも、1日何百人しか検査できない状況が2月末まで解消されなかったということは、最悪の状況を想定して準備するという危機管理の基本ができていなかったことを示している。中国や韓国だって、もっとちゃんと検査していたというのに。

でも、亀は甲羅に似せて穴を掘る。政治家や役人に知恵が足りないのは、選挙民がそうであるからだ。幸い、個人的に大きな影響がある訳ではない。あるべき論を言ってみたところで益のないことである。

現状そうなっているのだから、こういう状態でリスクの大きな場所に行くことはない。本当は2月が検査のはずだったが、医者に行くのは先延ばししている。公共交通機関も使えないので、しばらく山歩きも難しい。

市川でスポーツジムの集団感染があったし、普段使っている公共スポーツ施設がすべて臨時休館となってしまった。そうでなくても時節柄まずいと思っていたけれども、強制的に自粛ということになった。

ジムやプールが使えないので、どうしても運動不足になる。だから近くの里山でも歩いて、少しでも足腰を動かさなければならないのだが、折あしくスギ花粉がピークである。長い時間歩くと目がかゆくなるので、これもまた気が進まない。

市立の図書館も軒並み臨時休館となってしまった。ジムに加えて図書館もやっていないということになると、花粉をがまんして外に出たところですることがない。

ということでどうしても体重が増えてしまうので、このところ何回かプチ断食をしている。もともと、胃腸を休めようと思って1度やってみたのだが、コロナウィルスの大騒ぎで運動不足のため、週に一度の夕飯抜きが続いている。

まだ3週しかやっていないのでこの先長続きするかどうかは分からないけれども、いまのところ体重増加に歯止めがかかっているようである。

さて、天下無敵の年金生活者とはいえ、ほとんど外に出られないのは結構なストレスである。無観客開催の影響で無料となった競馬や競艇中継を見て暇をつぶしているが、しばらく遠ざかっていたのであまり熱中できないのはやむを得ない。

プリンセスプリンセス号(wに乗っていた人も、かなりストレスだったろうと思う。クルーズ船なのでカシノがあったはずだが、あの状態で営業されていたとは考えにくい。TV画面でキノだけやっていたのだろうか。

それに比べれば、少なくとも家の中や近所だけでも自由に動けるだけましなようである。コロナウィルスか花粉か、どちらか早くなくなってほしいところである。

[Mar 5, 2020]