076 コロナは日本では大きな被害にならないかもしれない。でも、安倍の手柄じゃない [Apr 6, 2020]

毎週コロナウィルスのことを書くのは疲れるのだけれど、この島に住む人々の付和雷同性や騒ぎを大きくするか大本営発表しか流さないマスコミにひとこと言わずには居られない。しつこいけどまたコロナの話題。

先週、先々週はコロナが今後どうなるか予想したけれど、予想どおりデパート、スーパーの営業時間・営業日の短縮が先週末から始まり、皐月賞の無観客開催も決まった。

花見や聖火見物に繰り出したと思ったら、外出自粛、密着したサービスのある飲食店(なんのこっちゃ)への夜間外出自粛、ガーゼマスク配布決定など極端から極端に振れるこの国。24時間の無認可保育所に子供を預け、生活のため夜のバイトをせざるを得ないシングルマザーに小池砲はあまり同情心は持っていないようだが、それはさておき。

冷静に世界と日本の感染者数と死者数をみてみる。2~3週間前のニューヨークやイタリアの数字と日本の数字を比べると、桁が違うことは明らかである。

先週末には東京都発表の感染者数が100人を超えたとマスコミは危機感をあおるけれども、2~3週間前にそれらの地域では感染者数が数千~数万人、死者数が数百人であった。2桁違う。

なぜこうなったか考えてみる。まず、日本ではちゃんと検査をしていないという要因がある。実際、検査しているのは外国からの帰国便の乗客と、発症が疑われる人、それにクラスタと呼ばれる集中感染場所だけで、希望したってやってくれない。

とすると、発表された感染者数は、感染者よりも発症者に近い数字ではないかと推測される。つまり、1日の発症者が都内で100人、全国で数百人ということである。対して、死者は十人前後。2~3週前には自粛しなかったのにこの数字ということは、普通に考えればニューヨークやイタリアとは違う要因があるということである。

何が違うか考えてみる。まず、ウィルスが猛威を振るいだしたのは中国である(最初に発生したのが中国であるかどうかは分からない)。空気感染か飛沫感染かは不明としても、欧米より日本の方が地理的に全然近く、伝染するのも日本が早くなければおかしい。

では、なぜ日本ではこれまで感染爆発がなかったのだろう。2つの仮説が考えられる。第一の仮説は、世界的には流行するけれども日本では流行しにくい何かの要因があったというものである。

すでに、BCG接種されている国と地域ではコロナが重症化しにくいという指摘がある。それ以外にも、コロナ以前からマスクをして外出する人が珍しくなかったし、抗菌・除菌はここ数年のトレンドであった。

TV画面等の印象にとどまるけれども、諸外国と日本でマスクをして街を歩く人の数は有意に違ったように思うし、武漢もニューヨークもイタリアも、そこまで除菌にうるさくないのではないだろうか。

第二の仮説は、すでにコロナウィルスは日本に侵入していて、重症化する人はすでにしているしそうでない人には免疫ができている可能性である。

昨年1年間の日本の死亡数は約137万人と推計される(厚生労働省・人口動態統計)。うち、肺炎による死亡は9万6千、1日当たりにすると約300人である(誤嚥性肺炎、老衰、原因不明を含まない)。

この冬以来、実はコロナウィルスなのだけれども、調べないからただのインフルエンザだと思っていた可能性はないのだろうか。3分の1の1日100人に12月以来の日数を掛けると、すでに1万人以上がコロナで亡くなっているのかもしれない。

以上2つはいずれも仮説であり、実際にそうであったとしても検証には時間がかかる。ただ、普通に考えればとっくの昔に日本でも感染爆発があっておかしくないのに、そうなっていないのだから、何らかの要因を想定するのは見当違いではないように思う。

いずれにしても、旧正月まで中国人観光客を受け入れ、プリンセスプリンセスはじめ水際作戦で後手後手に回り、学校は休校させても移動は制限せず、あげくのはてにマスク2枚を配ろうというアベノマスクが感染爆発を抑えた訳ではない。

現在マスコミがヒステリックに危機感をあおっているけれども、もうしばらくするとなぜ日本ではコロナが爆発しなかったのだろうという議論が始まるような気がしている。

とはいえ、前にも書いたけれど、わが国が欧米主要国にさきがけて動けるとは思えず、公共図書館やジム、ディズニーランドはじめ人の多く集まる施設の休業はまだまだ続く可能性が大きい。プロ野球もサッカーも、NBAが始まらないと無理だろう。

誤解のないよう付け加えるが、外出や集会の自粛が必要ないという意味では全くない。2週間前に書いたように、リスクヘッジは10中10が求められ、欧米の方法が当たり前というのが私の基本的な考えである。極端から極端に流れる風潮が嫌だし有害だと思うだけである。

[Apr 6, 2020]


手のひらを返したように危機感をあおるマスコミも情けないが、布マスク2枚で胸を張るこの人もかなり問題。「これまでにない」ことは確かだけれど。