130 里山を歩きながらコロナウィルスについて考える [Apr 9, 2020]~せいうち日記130

誕生日が来て、63歳になった。あと2年で年金が全額出る65歳になる。いまさら誕生日がめでたいとは思わないけれど、もう少しで収入が増えると思うとちょっとうれしい。

コロナウィルスの影響で公共スポーツジムが臨時休業したままで、体重が徐々に上向いている。週に何回か2~3時間歩くようにしているのだが、あまり効果はあがらない。プールやジムだと1回1時間くらいの運動量でウェイトコントロールができるのに、歩くだけではダメなようである。

それでも、この季節に歩くのは気持ちがいい。田圃は田おこしの最中で真新しい土が見え、いくつかの区画には薄く水が入っている。あぜ道にはナズナやタンポポ、スミレをはじめ、色とりどりの小さな花が咲いている。後方の林では、新芽が芽吹いている。

遠くにトラクターに乗って作業するおじさんを見ながら、穏やかな田舎道を進む。花や新芽で足を止め、このところのコロナウィルスについていろいろ考えながら歩いていると、あっという間に時間が過ぎる。

こうなることがあらかじめ分かっていたらどうだったろうと考える。同じようにしただろうし、リタイアの決断も、リタイアした時期も、絶妙のタイミングであった。

もしいまの状況で仕事をしていたとしたら、契約が済んでいるのに払えないから減額交渉したり、生身の人間なしで仕事をやりくりさせられたに違いない。普段以上にストレスをかかえて仕事して、給料・ボーナスはカットされる。やってられない。

退職後の手続きや年金受け取りまでの手続きも同じである。ポリテクがこういう状況でやっているのかどうか分からないけれども、ハローワークや年金事務所に足を運ばない訳にはいかないだろう。感染リスクもあるし、余計なストレスをかかえたことは間違いない。

こうしてみると、割を食ったと思うことは少なくなかったけれども、それほど運が悪くなかったのかもしれない。山中教授が「500人に1人必ず死ぬアトラクションに乗りますか」と言ったそうだけれど、みんなが出口に押し寄せる前に目立たず下りることができたのは、いま思うとラッキーなことであった。

ジムやプールに行けないので、奥さんが見ているTVを横で見る時間も少し増えた。TVの期末特番も、集まって何かやるのが難しいようで、過去のVTRを持ってきて編集した番組が多かった。

すると、美空ひばりの20代の映像というのが出てきた。あまりに老けているので驚いた。奥さんに「あれで20代?鹿女(多部未華子)だって30でしょ。深キョンなんて40近いんじゃないの。全然若く見えない」と言ったくらいである。なぜ深キョンと鹿女かというと、直後にUQ(いいでしょ有給)のCMが入ったからである。

昔のVTRを見ていたらなつかしくなって、この1週間のトレンドはYouTubeで昔の映像を探すことである。さだまさしの東大寺コンサート(1980)など、若い頃見て鳥肌が立つくらいすごかったのを覚えているけれど、ちゃんとYouTubeにある。しばらくは、楽しませてもらえそうだ。

暖かくなったらやりたかったことはたくさんある。去年南アルプスだったので今年は上高地にしようかと楽しみにしていたのだけれど、こういう状況では厳しい。極端から極端に振れるこの国の人達にはあきれるけれど、だからといって大勢に逆らっても仕方がない。直接の被害がないのだから、めったにないことだと楽しむぐらいしかないのかもしれない。

さて、体重が増加傾向にあるものだから、前回の「せいうち日記」で書いた週に1度夕飯を抜くプチダイエットが続いている。今週も、6日月曜日は夕飯抜きであった。寝るまではたいへんお腹が空いてさみしいのだが、いったん寝てしまえば特に空腹は感じないものである。

[Apr 9, 2020]


こういうご時世ですが、春の里山を歩くと木々の新芽や春の花が目を楽しませてくれる。