084 非常事態宣言解除、でも自粛はしろってか [Jun 2, 2020]

先週、千葉県の非常事態宣言が解除された。

宣言解除と前後して、例のアベノマスクと10万円補助申請が到着。マスクはご近所から手作りマスクを相当数いただいたし、すでに店頭では値崩れが始まっている。スピード感をもってこの程度だと、普通に対応したら半年たってようやく布マスクなのだろうか。

10万円については前に書いたけれど、その財源は赤字国債だからいずれわが身に影響がふりかかってくる。消費税増税なのかインフレなのか分からないけれど、将来所得の目減り分で給付されるものだから、ありがたく使わせてもらおう。もらってからだが。

コロナは世界的にはまだまだ終息の目途が立たないが、日本ではあまり重症化しないのではないかという観測が見られるようになった。春の時点で気づきそうなものだが、非常事態を熱望する段階ではそうした意見はほとんどなかった。

さて、新しい生活様式に異論はないけれども、自粛は続けてくださいと言われるのは釈然としない。わが印西市でも、11時半になると一斉放送があり、非常事態宣言は解除されましたが、コロナ予防に気をつけてくださいと繰り返される。

午前7時前のNHKの高速道路情報では、「都県をまたいでの不要不急の移動はお控え下さい」と毎日アナウンスがある。道路交通情報センターにそう言われると、ICを出ると自治体職員に他県の車は帰ってくださいと言われそうで不安である。

トランプのように、国民がコロナで何万人も死んでいるのにマスクもせず、未承認薬をカネにあかせて使用しゴルフ三昧のような自由がいいとは思わないけれど、少なくともマスコミにはいろいろな論調があってしかるべきと思う。

もちろん治療薬のない伝染病の蔓延を防ぐことは当然であるが、それはあくまで自分の身をどう律するかということであって、他人の行動に目くじらをたてる「自粛警察」には何の意味もない。

他人はともあれ、自分は感染しないようできるだけ気をつけるし、万一感染したら行政の指示に従うだけである。自覚症状もないのに感染しているのではないかと不安がるのは、取り越し苦労でしかない。

宣言解除となると一斉に観光地に押しよせるメンタルこそが第二波第三波を招くのであって、普段から人ごみを避け、外出後は手洗いうがいを欠かさず、早寝早起きで規則正しく生活していれば、それで必要十分と思う。

日本に限らず世界中で、人類の歴史は伝染病を避けては通れなかった。ほとんどの病気に特効薬ができたのはここ150年ほどのことで、それ以前は痘瘡も結核も特効薬がなかった。

だから、現在生き残っている人間の行動様式にインプットされているのは、人ごみを避けること、清潔な空気や水のある場所に住むこと、短期間で死に至る伝染病に特に気をつけることである。

今回のコロナのような伝染病は、第二次世界大戦前なら10年おきくらいに発生する悪性インフルエンザくらいにしか思われず、世界的な流行は困ったことであるけれども、これほどの大騒ぎにはならなかったと思う。

むしろ、コロナウィルスによって生じた経済活動の世界的な縮小の方が、影響は大きいのではないだろうか。幸い、農作物の生育はいまのところ順調なので食糧危機は避けられそうだが、経営が立ち行かなくなる企業は多くなるだろう。

その意味からも、緊急事態宣言は解除して自粛は継続というやり方は、よくないのではないかと思う。みんながそれぞれに、集まらないように暮らすことを心がければいいと思うのだが、何事も人と一緒、一億火の玉で玉砕してしまう国民性だから、どうしようもないのかもしれない。

[Jun 2, 2020]


全国最後のタイミングで、印西市から10万円給付の案内が届く。その2、3日前にアベノマスクが到着、非常事態宣言の解除とほぼ同時というスピード感にあふれた対応でした。