週明けのご近所に激震が走った。印西牧の原地区で一番のスーパーである「ヤオコー」が、従業員が検査陽性とのことで臨時休業してしまったのである。
すぐそばの東京都で毎日200人以上の陽性者が出ているのだから、成田空港と東京の間にある千葉ニュータウンが無事で済むとは思っていなかった。そして、千葉市でも市川市でもすでにクラスタが発生しているから、検査を増やせば当然そうなるとは思っていた。
とはいえ、いつも行くスーパーから陽性者が出たというのは、我が身に差し迫った危険という意味で、改めて怖い。もちろん陽性になった従業員には責任はない。海外旅行にも、3密のライブハウスにも行っていないだろう。
おそらく感染ルートは、来店した客である。千葉ニュー住民の大多数は都内への通勤者である。非常事態宣言の直後はご近所でも在宅勤務という人がたいへん多かったが、非常事態が解除になって通勤電車も混雑が戻ったと聞く。何千何万と毎日都内と往復していれば、当然ウィルスを持ち帰るリスクは大きくなる。
世界でも、感染封じ込めを優先するか経済活動再開を優先するか、国により地域によりさまざまである。それほど重症者が出ていない国で引き続き感染防止優先なところもあれば、トランプのように感染者も死者も歯止めがかからないのにマスクすらしない為政者もいる。
日本では、マスコミがきちんと報道しないものだから、第2波がすでに来ているかもしれないのに旅行推進キャンペーンをやめるつもりはなさそうだ。じゃあ検査体制や人工呼吸器はちゃんと準備しているかというと、これも二の次にしている。
コロナになってもたいしたことはないのだから、みんな通勤通学して旅行もして経済を動かしましょう。責任は私がとりますというなら男らしいが、責任を取りたくないものだからそれも言わない。自粛と言いつつ旅行推進、コロナになって治療を受けられなくても、自粛で仕事が立ち行かなくても、すべて自己責任と言うのである。
話を戻すと、ヤオコー印西牧の原店の店頭に掲示された「臨時閉店のお知らせ」(!!閉店じゃなくて休業だろう。お知らせ文も主語と述語がなってないし、店長かなりあわてていたようだ)によると、従業員から陽性者が出たので休みますということ以外分からない。
詳しくはヤオコーホームページを見てくれということなので見てみると、感染が判明したのは7月19日。直ちに営業を休止し、全商品を廃棄(!!)、専門業者による店内の消毒を実施した。同日から臨時休業とし、濃厚接触者を確認中で、現時点での再開時期は不明ということである。
ヤオコーにしてみれば、全商品を廃棄したところで経費で落とせるから税金がまかるだけで、仕方がないことだけれどもったいない。検査を増やせばこういうケースが出てくるのはやむを得ないことで、調べると全国各地で起こっているらしい。
経済活動が大事とはいっても、実際に感染者が出るとこのようにただではすまない。宿泊業者は陽性者をホテルに泊めているくらいだからあまり警戒感はないようだが、いろんな施設にせよ物販店にせよ、感染者が来たとはっきりすればこうなるのである。
ワクチンや治療薬ができるか、コロナは大丈夫という認識が世界的に共有されない限り、経済活動に舵を切るのは考えものである。ごく身近でこういう事態が起こると、改めてそう思う。
[Jul 22, 2020]
追記(2020/7/24)
ヤオコーホームページによると、当該従業員と濃厚接触の疑いのある従業員を検査した結果、全員陰性であることを確認したので、7月24日からの営業再開を決定したということです。とりあえずひと安心。
牧の原地区で一番のスーパー「ヤオコー」で、とうとうコロナウィルスが出てしまいました。店長よほど慌てたのか、臨時閉店じゃなくて臨時休業でしょう。