615 天鳳とはしばらく距離をおくことにした [Nov 4, 2020]

6月から楽しませてもらっていたネットマージャン・天鳳であるが、10月の課金まででしばらく距離をおくことにした。最大の理由は、やっていてちっとも面白くないからである。

前にも書いたように私のマージャンはディフェンス志向で、半分以上は下りている。1位率が明らかに低くて、2位率と3位率が水準より高くなることは承知の上である。

だから他人ばかりが上がることを気にしてはいないのだけれど、他家がリーチをかければ一発ツモ、裏ドラゾロゾロ、倍満三倍満出まくりなんてものばかり見させられると、正直なところ興ざめする。運営が何と言い訳しようが、確率統計的にみてありえないのである。

前にも書いたように、三段昇段から3ヵ月ほど、全くツカない日が続いた。とにかく、配牌で一九字牌が7、8枚あるのがデフォルトで、整理している間にリーチがかかる。半分近くが一発ツモである。下りようが回そうが、関係ないのである。

WEBで天鳳がらみの記事を検索すると、みんな同じような不満を持っているのが分かる。運営のいうとおり確率にはゆらぎがつきもので、千局二千局くらいで偏るのは当り前といわれればその通りだが、数ヶ月不愉快にされる方の身になっていただきたいものである。

昔のリアルマージャンを思い出すと、確かに運の偏りはあったけれども、1日ツカないということはかえって珍しかった。一発ツモ裏ドラもろのりが何度も続くなんてこともなかった。

リアルマージャンはツキがなくても会話があったり飲みながら食べながらなので楽しかったけれども(だから、気の合わない奴とはやりたくなくて、遠ざかってしまった)、ネットマージャンは対局だけである。それで、これほど運が偏るというのは、ゲームの興趣を著しく減殺するものである。

3ヶ月ツカない日が続いて初段まで落ち、そこで久しぶりに3連勝したけれども、そんなことは一回しかなくて、またビリは続くがトップは1回切りになってしまった。9月に二段に戻ったけれども10月には再びその状態となり、半月ドツボが続いて、とうとう堪忍袋の緒が切れた。

ネットで言われているのは、ドツボモードになると配牌もツモもめちゃくちゃで、終盤で危険牌をツモらされるので回し打ちしても無駄ということである。たまにいい配牌でも、聴牌するともっと早い奴がいて当たる。その通りの経験を私もした。

他に言われていることとして、ドツボモード=「負け役」になると、捨て牌で七対子ができたり一通ができたりする。リーチをかけると他家が安上がり、たまに上がっても裏ドラは絶対つかないなど、すべて何度も味わっていることである。

正直、運営側が何を考えてゲームを作っているのか、よく分からない。いくら配牌に操作はないと言っても、目の前でありえないレベルをたびたび見せられては、信じろという方が無理である。

もっとはっきり言うと、他人にありえないツキが来ることは構わない。なぜ、自分には何ヶ月もドツボモードばかり寄こすのかということである。自分と同じ卓の誰かがいつもツイている麻雀を誰が打ちたいと思うだろうか。

牌山なんてバーチャルなもので、コンピュータには「見えている牌」と「その他の牌」の区別しかない。牌山が事前に作られているのか、事後的に作られるか分かったものではない。いずれにしても、肝心の部分はブラックボックスなのだ。

天鳳の有名なイカサマは複数ハンドルで一卓に2人分参加するというものだが、運営側でも変な操作をしている感触は否定できない。

ネットのアドバイスは、そんなオンラインゲームをしても腹が立つだけなので、すみやかに課金をやめるべしということであった。残念ながら、そうするしかない状況である。

みんながそう思って課金を減らすことしか、運営側にプレイヤーの不満を伝える手段はないのである。


最近の典型的配牌。九種で流局にもできず、対子はオタ風、あとはバラバラ。發が2枚になりますが、もちろん場に出ません。この局は一度も上がれず、もちろんラスを喰いました。下家のいきなりドラ3枚と比べてください。

 

先週書いたように、ネットマージャン「天鳳」をかなり集中してプレイしていたのだが、首をひねるような事象が頻繁に起こるので少し距離を置こうと思い課金をやめている。せっかくの機会なので、確率のことについて少し書いてみたい。

たびたび書くように、ポーカーをしていた頃「負けるのはこの1枚が出た時だけ」というケースで、その1枚がまさに出てしまうケースがたまにあった。カード52枚中の1枚だから約2%、実際の確率はすでに見えているカードがある(自分の手札とフロップ、ターン)のでもう少し大きくなる。

しかし、そういうケースは印象的で長く記憶に残る。18%(AA vs KK)だって逆転するのは大変である。ほとんどのケースでは、理論確率とそれほど違わない結果となるものだし、感覚的にもそうである。

バカラに例えれば、プレイヤーの5回ツラくらいの計算だから、それほど頻繁には起こらないけれども、一晩やっていればそれほど珍しいことではない。実際、そのくらいのツラに乗ったり裏切られたりしているのである。

一方、マージャンの場合はどうか。牌の種類は27+7で34種類。話を簡単にするため分母を34とすると、一発ツモの確率は単騎・カンチャン・ペンチャンは1/34だから約3%、シャンポン待ちは上がれる牌が4枚しかないからやはり約3%。両面待ちで約6%、3面待ちで最大約9%となる。(実際は場に出ている牌や手持ちの牌があるので、もう少し小さくなる)

つまり、単騎やシャンポン待ちを一発でツモられる確率はポーカーで残り1枚が出たり、バカラで5連続ツラになるのとたいして変わらないということである。あって不思議ではないが、一晩に何度も出るものではない。

加えて、そういうケースではほぼ確実に裏ドラが乗る。上がり形に使用する牌は最大13種類、34分の13だからおよそ1/3。対子や刻子があれば使用する種類はそれより少ないから、実際には裏ドラ確率はもっと低くなる。

だから、一発ツモでしかも裏ドラが乗る確率は、単騎待ち等で最大約1%、両面待ちで約2%、3面待ちで約3%である。自分の手についてはほぼこの確率と思うけれども、目の前で他家が上がるケースは、間違いなくこれより高い確率で起こっている。

さらに、事象が全く独立なら(偶然起こったのであれば)、2回続けて起こる確率はそれぞれの二乗となる。単騎待ちだったら1万分の1、三面待ちでも千分の1。七対子で裏ドラなんていったら、もっと低い確率である。

さて、私はリーチ9回連続裏ドラなしという目に遭ったが、確率をはじくと約2%となる。もし、他家がリーチ一発ツモ裏ドラが連続し、その間私が裏ドラ乗らずを9回続けているとすれば、10万回から50万回に1回がいま目の前で起こっていることになる。

この計算は、それぞれの事象が独立である(偶然起こった)と仮定した場合である。50万回に1回までくれば、もうあと一歩でミニジャンボ1等2000万円(200万分の1)である。こういうケースは、私は独立ではないと推定する。

ネット情報では、天鳳にはパチンコの確変にあたる機能が組み込まれていて、ツキモードでは当り牌を一発ツモに持ってくるし、裏ドラが乗るように表示牌を変える(というか決める)という。

真偽はさだかではないが、もしそうであれば、私に裏ドラが来ないのも誰かに一発ツモ裏ドラが頻発するのも、同じコインの裏表である。50万分の1どころか起こるべくして起こっているのである。

でも、そういうことをしたい人は麻雀ではなくパチンコをやっていただきたい。おそらく、のめり込ませて高額の課金をさせるためには、それが効果的だということだろう。ゲームを作る側からすれば、当然の思考経路である。

WEBをみると、おそらく運営側であろうコメント者が「確率にはゆらぎがつきものです」「リアル麻雀だってそういうことはあるでしょう?」などと書いている。

そういうコメントを見ると思い出すのが、麻雀放浪記で鹿賀丈史が、2回連続で「2の2の天和」を食らい、「どこの誰がこんなしょぼい手に引っかかってカネ払うんだよ」と逆上する場面である。

偶然の左右するゲームだから、2回連続天和だったからといって、必ずしもインチキとは限らないかもしれない。しかし、偶然であれば確率の示す数字からそれほど大きく外れることはない。常識の問題である。

想像するに、ただ普通に牌を積んでブレイさせるだけでは、他のオンライン麻雀と差別化できない。だから、プレイヤーが興奮するような機能を装備する。役満も出やすくするし一発・ドラも出やすくする。ツカない時は徹底的にツカなくする。よくも悪くも話題になれば客は集まる。そういうことなのではないだろうか。

賭場にはイカサマはつきものだし、わざと新入りに勝たせて深入りさせる策略も江戸時代からある。しかし、そういう操作に手を染めた時点で、すでにカタギではないことには留意すべきであろう。

[Nov 4, 2020]