090 1970年とサイモン & ガーファンクル [Nov 26, 2020]

あまりTVを見ないのだが、時々耳にするCMでカーペンターズの”Close to You”やジャクソン5の”I’ll Be There”が流れている。ショッキングブルーの”Venus”も誰かのカバーだけれど使われている。

いまの人が聴く分には、昔の曲が流れているというだけかもしれないが、オールドファンには感慨深い。というのは、これらの曲はちょうど50年前、1970年のビルボード(全米ヒットチャート)で週間1位を獲得したヒット曲なのである。

著作権の保護は作者の死後70年だから、まだまだ先である。にもかかわらずこれらの曲が流されるのは、ちょうど半世紀前ということがあるのだろう。それらの曲を発表直後に聞いたのは、もう半世紀前のことなのである。

他にも1970年の全米1位にはいまだによく耳にする曲がいくつかある。年初、1月に連続1位だったのは、映画「明日に向かって撃て」の主題歌”Rain Drops Keep Fallin’ on My Head”(B.J.トーマス)。春にはジャクソン5が”ABC”でブレークして、ニール・ダイアモンドのケネディ家賛歌”Sweet Caroline”も全米1位となった。

ポップス史的に大きな事件だったのは、ビートルズ解散である。彼らの最後のアルバム”Let It Be”が発表されたのはこの年で、アルバムから”Let It Be”と”Long and Winding Road”が全米1位となった。

ビートルズももちろんヒットしたのだが、この年最大のヒット曲だったのはサイモン & ガーファンクルの”Bridge Over Troubled Water”だった。日本ではあまりヒットしなかったけれど、ビルボードでは5週にわたり1位となった。

余談になるが、日本でこの年ヒットしたのは同じサイモン & ガーファンクルでも”El Condor Pasa”(コンドルは飛んで行く)の方であった。後に競馬の凱旋門賞で日本調教馬初の上位入着を果たしたエルコンドルパサーの馬名は、この曲から採られている。

当時、ビートルズの後はサイモン & ガーファンクルがメガヒットを立て続けに飛ばすのだろうなと思っていたのだけれど、すぐ解散してソロになったこともあって、二人とも1970年ほどの活躍はできなかった。

むしろ、終わったとみられていたビー・ジーズが”Saturday Night Fever”で復活したり、クイーンやイーグルスといった新しいグループが一気にスターダムにのし上がったのである。

しかし、ビートルズ以降最大の大物といえば、マイケル・ジャクソン以外に考えられない。そのマイケルは、ジャクソン5のリードヴァーカルとして1970年に3曲、ビルボード1位を記録しているのである。

そう考えると、1970年というのは本当に特別な年だったと感じる。そんな1970年のヒット曲を50年経って聞いてみると、少しも古いと感じないのは歳をとったせいだろうか。

[Nov 26, 2020]


このジャケットを最初に見たのは50年前ですか・・・。歳をとったものです。