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204 2020シーズン終盤戦展望 [Dec 17, 2020]

冬場に入っていよいよコロナの影響が大きくなっている。ラマー・ジャクソンの感染でレイヴンスに暗雲がたちこめ、ブロンコスに至ってはプラクティス・スクワッド含めてQB4人が全部ダメという事態に陥った。

プロ経験のないQBを出してパス成功1回などというゲームが、NFLとして許されるのかどうか。よく考えた方がいいと思う。もちろん、ブロンコスの危機管理体制は責められるべきだし、あのGMは何をやっているのかと思う。それはそれとして、リーグとしてあのゲームを中継していいのかということである。

こうなると、Superbowlまで無事に開催できれば御の字だろう。勝った負けたのレベルではなくなっているかもしれない。例によって[ ]内はCBS算定のプレイオフ進出確率。

暫定第1シード ピッツバーグ・スティーラーズ(11-1)[99.9%]
Week13のワシントン戦で初黒星を喫したが、RBコナーのコロナ欠場、チームも変則日程の影響があったのであまり気にすることはない。影響があるとすれば、カムバック賞でビッグ・ベンのライバルであるアレックス・スミスに白星を献上したことか。

あと1勝すればプレイオフ以上が決まりで、ベンガルズ戦が残っているので当確。とはいえ、ブラウンズが2差で迫っており、ビルズやコルツに不覚を取ると最終週に直接対決ということになるかもしれない。連勝があれば連敗もあるのがNFLである。

暫定第2シード カンザスシティ・チーフス(11-1)[100%]
すでにワイルドカード以上を決め、今週勝てば5年連続地区優勝が決まる。マイアミの後は、セインツ、ファルコンズと一筋縄ではいかない相手なので、早めに安心しておきたいところ。マホームズはここまで30TD2INTのレイティング115で、MVP最有力候補。

スティーラーズと同率だが、レイダース戦の負けでこのまま進むと第2シードとなる。今年から1st Round Byeは1チームのみとなったので、できれば第1シードを確保したいところだ。

暫定第3シード バッファロー・ビルズ(9-3)[99.9%]
1995年以来25年ぶりの地区優勝に向けて、快調に勝ち星を積み重ねている。最短でWeek15に決めることができるが、それ以降にずれ込むと同地区の直接対決である。ペイトリオッツの調子が上がっているだけに、当たる前に決めておきたいところ。

QBアレンはシーズン終盤まで好調を維持しており、このまま進めば4000ヤード、レイティング100点台と一流QBに伍す成績を残す可能性がある。とはいえ、個人記録よりもチームの地区優勝が優先なのはいうまでもない。

暫定第4シード テネシー・タイタンズ(8-4)[84.6%]
コルツと勝ち星が並び、デッドヒートとなっている。ただ、ここへきてジャガース、ライオンズというスケジュールには恵まれていて、この2戦を確実にものにすれば10勝で少なくともプレイオフは決められそうだ。

なんといってもデリック・ヘンリーの破壊的ランが魅力であり最大の戦力。2年連続リーディング・ラッシャーに向けて、デルビン・クックに100ヤードの差をつけている。

暫定第5シード クリーブランド・ブラウンズ(9-3)[89.0%]
32チーム中プレイオフから最も遠ざかっているブラウンズが、とうとうワイルドカードに届きそうだ。Week15ジェッツ、Week16ジャイアンツと続くニューヨーク戦で決めることができそうだ。

WRオデル・ベッカム離脱で黄信号と思われたが、それ以降メイフィールドがかえって調子を上げている。ディフェンスは連続最下位後のドラフトで相当強化されたので、大崩れはなさそうだ。

暫定第6シード インディアナポリス・コルツ(8-4)[65.5%]
タイタンズと同率ながら、ジャガースに敗れた1敗が大きくタイブレイクで不利にある。加えて、今週のレイダース戦がお互いのプレイオフがかかる大一番。レイダースはチーフスを除く同地区2チームとの対戦を残しているので、ここを負けるとかなり危ない。

新しいチームなので仕方のないところはあるが、リヴァースのパス成績は少し物足りない。現時点でチャージャースのQBを引き継いだハーバートよりヤード数、TD数とも少ないというのは、リヴァース自身としても悔しいところかもしれない。

暫定第7シード マイアミ・ドルフィンズ(8-4)[61.6%]
予想を覆して、ドルフィンズがワイルドカード圏内に上がってきた。フィッツパトリックでも、タゴヴァイロアでも勝てるというのは強みで、ディフェンスもほぼ毎試合ターンオーバーを奪って好調である。

問題は今後のスケジュールで、同地区のビルズ、ペイトリオッツ、プレイオフ圏内のKC、レイダースと残っていて、確実に勝てるゲームが一つもない。おそらくワイルドカードは10勝タイブレイクとなるので、なんとかあと2つ勝ちたいところだが。

In the Hunt ラスベガス・レイダース(7-5)[33.8%]、ボルティモア・レイヴンス(7-5)[49.8%]、ニューイングランド・ペイトリオッツ(6-6)[15.4%]

ワイルドカードはおそらく10勝タイブレイク、悪くても9勝までなので、In the Huntはこの3チーム。レイダースは上に書いたように今週のコルツ戦が大一番で、勝てばワイルドカード圏内に戻る。ブロンコス、チャージャースが残っているので、スケジュールは楽だ。

レイヴンスはプレイオフ当確から急降下。コロナの影響も大きかったのは気の毒だが、オフェンスがたった1年で対策を練られてしまった。逆にペイトリオッツがほとんどEliminatedから連勝でここまで上げてきた。相変わらずニュートンが不安定で、今週のラムズに勝てるかどうか。

Eliminated ヒューストン・テキサンズ(4-8)、デンバー・ブロンコス(4-8) ロサンゼルス・チャージャース(3-9)、シンシナティ・ベンガルス(2-9-1)、ジャクソンビル・ジャガース(1-11)、ニューヨーク・ジェッツ(0-12)

残り6チームはプレイオフの望みがない。テキサンズが少しずつ調子を戻しているが、やはりホプキンスの穴が大きい。ブロンコスはQBすべて休みの1敗で万事休す。チャージャースは惜敗が多く、QBハーバートが2年目の来年はこういうことはなさそうだ。

ジェッツは全敗から脱出できるはずのところ、レイダースに一発逆転されてしまった。確かにプレイコールはおかしかったが、引いて守ったところで失点を防げたかどうかは何とも言えない。

 

コロナに揺れるAFCに対して、NFCはいまのところ大きな影響は出ていない。ブリーズの欠場はコロナではなく負傷によるもので、テイタム・ヒルで引き続き快調に走っている。シーズン前のペイトンの感染で、厄払いしたのだろうか。

もっとも注目されるのは東地区の動向である。プレスコットのシーズンアウトでカウボーイズが沈み、ウェンツがいるのにイーグルスは低迷。代わってジャイアンツとワシントンが浮上する有様である。ワイルドカードに残れなかったチーム以下の勝率で地区優勝という、冗談のような事態が近づいている。

[ ]内はCBS算出のプレイオフ進出確率

暫定第1シード グリーンベイ・パッカーズ(10-3)[地区優勝]
すでに地区優勝を決めている。こちらは残りゲームの相手が楽なので、このまま第1シードを維持しそうだ。できればHomefield Advantageを得て、相手チームをランボーフィールドに引きずり込みたい。

ただ、これまでのスケジュールも楽だったことは確かで、一時のような圧倒的な強さは感じられない。昨年のブレイオフや、今期もバッカニアーズやコルツ、ヴァイキングスに敗れていることから、プレイオフの視界は必ずしも良好とはいえない。

暫定第2シード ニューオーリンズ・セインツ(10-3)[地区優勝]
プレイオフを決めているが、ブリーズ欠場が響いて暫定第2シードに後退した。今週のKC戦に敗れると第1シードの可能性はほとんどなくなる。とはいえ、最終週がパンサーズなので、地区優勝を逃すことはないだろう。

プレイオフのアウェイゲームにどうにも運がないので、Superbowlは今年も厳しそうだ。勢いのあったディフェンスの調子が落ちているのも気になる。骨折明けのブリーズにあまり期待しすぎるのもかわいそうだ。

暫定第3シード ロサンゼルス・ラムズ(9-4)[99.9%]
このまま進めばWeek16シーホークスとの直接対決で地区優勝争い。敗れた場合、地区内成績の差でシーホークスより不利になる。今週のジェッツ戦を勝てば、プレイオフは確実。

QBゴフが調子を上げてきている。TD数は物足りないが、パス成功率は68%、レイティングは100点近い。ディフェンスも危なげなく、徐々に一昨年のSuperbowl時に近づいてきているようだ。

暫定第4シード ワシントン・フットボールチーム(6-7)[67.1%]
ワシントンが4連勝で東地区トップに躍り出た。スティーラーズに勝ったのが何と言っても大きい。とはいえ、最下位ダラスまで2ゲーム差しかないので、今後の展開がどう転んでもおかしくない。

ようやく復帰なったアレックス・スミスが、Week14の途中からまた休んでいる。ディフェンス成績は上位にあるものの、オフェンスの駒が足りていないのでケガ人が多くなると厳しい。Week16のパンサーズに勝てれば相当有利になる。

暫定第5シード シアトル・シーホークス(9-4)[99.9%]

ジャイアンツ戦は完敗、同率ながら地区2位に転落した。ラムズとの直接対決が残っているので自力地区優勝は可能であるが、シーズンが深まるごとにラッセル・ウィルソンの調子が下がってきたのが大変気になる。ディフェンスもザル状態だ。

残り試合の相手からみてプレイオフはまず確実だし、第5シードとなれば東地区優勝チームが相手なのでその先も狙える。ただし、ジャイアンツに敗れたようなゲームをしていると、緒戦で敗退することになるだろう。

暫定第6シード タンパベイ・バッカニアーズ(8-5)[92.3%]

Wee15,17の2戦組まれているアトランタ戦に連敗しない限り、ワイルドカードは確保できそうだ。ブレイディはここまで3500ヤード投げて、30TD11INTの成績は四十歳を超えたQBとしては驚異的な数字である。

慣れないレシーバー陣に苦戦しているが、パスターゲットとなるRBが一枚噛むと全く違ってくるはずだ。やはりベテランのルショーン・マッコイに期待することはできないだろうか。

暫定第7シード アリゾナ・カーディナルス(7-6)[55.8%]

3連敗でワイルドカード圏内からいったん外れたが、ジャイアンツに圧勝して再び浮上した。とはいえ、シーズン序盤にライオンズ、パンサーズに敗れた星が大きく、タイブレイクになると最も条件が悪い。一つも負けられない戦いが続く。

カイラー・マリーは2年目だから仕方がないがプレイにムラがあり信頼感に欠ける。いざという時にランで止められたり、パスを通せないことが多い。ミネソタかシカゴが残り3連勝するようだと交わされてしまいそうだ。

In the Hunt ミネソタ・ヴァイキングス(6-7)[14.2%]、シカゴ・ベアーズ(6-7)[22.6%]

NFCのワイルドカード争いは、東地区が不参加(w)のためAFCよりレベルが低く、9勝あるいは8勝タイブレイクの可能性がある。結果、現時点で可能性があるのは2チーム。

今週のシカゴ@ミネソタは生き残りを賭けた戦い。最後の1つの椅子がタイブレイクに持ち込まれれば、アリゾナに対して両チームとも優位にある。

東地区残り3チーム ニューヨーク・ジャイアンツ(5-8)[21.1%]、フィラデルフィア・イーグルス(4-8-1)[10.8%]、ダラス・カウボーイズ(4-9)[1.2%]、

東地区残り3チームも、ラスト3連勝でいずれも地区優勝のチャンスが残されている。ジャイアンツはカーディナルスに完敗して地区首位から転落。今週からブラウンズ、レイヴンスとAFCプレイオフを争っているチームとの対戦が続くのが厳しい。タイブレイクになればワシントンより優位。

イーグルスはブリーズ抜きのセインツに勝ったが、ここへ来てウェンツを降板させたところで意味がない。以前からピーダーソンHCのウェンツ起用法には首をひねるところが多く、シーズン終了とともにHC更迭になりそうだ。ダラスは残り3勝しても、タイブレイクでワシントンに負けてしまうのが厳しい。勝負どころでドールトン欠場が響いてしまった。

Eliminated サンフランシスコ・49ナース(5-8)[3.9%]、デトロイト・ライオンズ(5-8)[1.5%]、アトランタ・ファルコンズ(4-9)[0.0%]、キャロライナ・パンサーズ(4-9)[0.0%]

サンフランシスコとデトロイトは数字上の可能性こそまだ残っているが、現実的にはEliminated。49ナースは負傷者が多すぎたし、ライオンズは心配したとおり、マット・パトリシアがブレイディと当たる前にクビになってしまった。

ファルコンズは前半の惜敗続きが響き、パンサーズはマキャフリーの欠場以降厳しくなってしまった。ともに最後の3試合はプレイオフを狙うチーム相手なので、意地をみせたいところ。

[Dec 17, 2020]