097 こんな体たらくじゃ新聞もTVもどんどん客が離れるはずだ [Dec 22, 2020]

3年前から新聞をとっていないし、最近はYouTubeばかりでTVもあまり見ない。数少ない例外が毎朝のテレビ体操からおはよう日本7時台の最初と、BSに切り替えてアンヌ・ソフィーの海外ニュースまで約30分だけなのだけれど、これだけでもNHKの報道姿勢が垣間見えてあきれてしまう。

先週は寒波で日本海側が大雪になり、関越道で約二千台が立往生して解消まで2昼夜を要したというトップニュースだった。確かに大雪は大変だし、これだけ大規模だと物流にも影響が出たに違いないけれども、冬に上越が大雪になるのは昔から決まっている。

融雪施設が十分でなかったり通行止めが遅れたのは人災だし、日本全国の人々に影響のあるニュースでもない。閉じ込められた人はお気の毒だけれど、正直言ってこれをトップニュースにするかというのが正直な感想である。

一方でアンヌ・ソフィーが何を取り上げていたかというと、イギリスで始まったコロナワクチンの接種と、マクロン大統領のコロナ罹患、外出制限でシャンゼリゼにほとんど人通りがないというニュースである。このところ連日、コロナ関連のニュースを流さない日はない。

それだけフランス国民の関心事はコロナということだし、放送局もそう思ってコロナ関連のニュースを中心に扱っている。もちろん、患者数も死亡者数も桁が違うのだけれど、日本だってかなり近づいてきているのである。

「口だけ勝負の3週間」の頃、コロナ担当大臣はGO TOが感染拡大の原因という証拠がある訳ではないと見得を切ったけれども、それだってNHKがきちんと取材すれば疑わしいくらい言えたはずだ。

菅がびびって一時停止を決めてからようやくニュースにして、「仕方がないけれども困ります」などと宿泊業界関係者のコメントを流している。お前たちは受信料を払っている国民に向けて放送しているのか、大本営発表を垂れ流すだけなのかと言いたくなる。

全局見ている訳ではないし、新聞は取っていないけれど、NHKがこの体たらくでは民放や新聞社の姿勢も推して知るべしである。独自取材もせず筋道の立った社説も出さず、記者クラブに出禁にならないような忖度記事を書いているだけである。

いつから、日本の報道機関はこんな軟弱になってしまったのだろう。少なくとも学生運動華やかなりし頃には、朝日新聞はもっと左寄り、読売新聞は右寄りで、政局にしても不正摘発にしても、目の色を変えてやっていたはずだ。

おそらく、新聞社もTV局も理想に燃えて関わってきた連中が後方に退いて、コネとイエスマンと、ミスをするのが怖いエリートが報道するようになったからだと思う。かれらの理想は真実を伝えて社会をよりよくすることではなく、恵まれた立場をできるだけ長く維持することなのだ。

関越道の立往生だって、いま最大のニュースは大雪関連です、と視聴者をミスリードする意図を感じる。安倍の支持者公費接待や、自民党と宿泊旅行業界の癒着、それが無理でも連日コロナ最新情報で何が悪いのかと思う。

こういうことをしている間に、視聴者はどんどんTVから離れていく。新聞だって、とらなくなって3年経つけれどほとんど困らない。唯一の問題は古新聞が全くないことだが、図書館のリサイクルで持ってくることができる。

新聞の発行部数激減は私の生きている間に起りそうな気配だが、放送業界の凋落もそれほど遠くないような気がする。私自身について言えば、もしEテレ(教育テレビ)が民営化されたら、和久田アナや林田アナには悪いが、NHKを見る意味はあまりない。

みんなそう思うようになれば、N国なんてなくてもNHKの契約者数はどんどん減るはずだ。そうでなくても、日本の人口自体どんどん減るし、いまの若い人はTVなんてなくてもあまり不自由は感じない。

[Dec 22, 2020]


12月半ばから寒波が襲来、日本海側は大雪になった。関越道での2昼夜にわたる立往生は確かに大変だけれど、NHKのトップニュースになるほどのことか、と思う。