098 口だけ緊急事態宣言で感染拡大は終息するか [Jan 12, 2021]

先週末、コロナ感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言が発出された。対象はわが千葉県を含む1都3県、期間は2月7日までの1ヵ月間である。

このブログでもお伝えしているGoogleの予測どおり、年末年始に陽性者数が倍増したのには驚いた。病院も検査機関も、まさに休日返上で対応していただいたのは何よりのことだけれど、世間一般の対応とは温度差があるように感じる。

昨春の緊急事態(このブログでも非常事態と書いていたが、法律用語としては緊急事態である)の時は、宣言が出されるとともにデパートやホームセンターが閉まり、学校や図書館・博物館、ディズニーランドも休業となった。今回は、それほど徹底しないようだ。(中央競馬がまた無観客になったくらいか)

もちろん、自治体や営業店舗が自分達で判断している訳ではなく、世間一般に知らされないだけで役所経由、保健所経由、警察経由で事細かく指示された結果である。ということは、「口だけ勝負の3週間」に続く、「口だけ緊急事態宣言」である。

だから、コロナ担当大臣も小池大統領も「出勤者7割減」などと言っているけれども、在宅勤務やテレワークも徹底されないだろう。そもそも、受験は予定通りやるので受験生の移動は制限しないと言うし、オリンピックだって中止していない。

前から書いているように、コロナはたいしたことがないので経済優先でやる、日常生活に制限はできるだけ設けないという方針でいくのなら、それはそれで一つの考え方であり頭から反対はしない。しかし、言っていることとやっていることが違うのが気に入らない。

こういうどっちつかずのやり方で、うまく行ったら自分の手柄、いかなかったらみなさんの努力が足りないと後から言い出すのが、小泉・安倍以降のやり口である。昔の為政者は、うまく行ったらみなさんの手柄、いかなかったら自分の不徳と言っていたのとは正反対である。

昔の政治家だって本当にそう思っていたかどうかは分からないが、少なくとも自分の手柄だと大威張りしないだけの恥じらいがあった。新自由主義だか知らないが、いまの政治家は昔のワンマン経営者とよく似ている。戦犯の末裔という点も同じだ。

話を戻すが、今回の緊急事態は「口だけ」で、フランスやドイツのように本気でコロナを押さえ込もうとする意思が感じられない。それはそれで仕方ないし、経済優先でいくのならば一つの政策として否定しないが、うまくいかなかった時に他人のせいにするのだけはやめてもらいたい。

太平洋戦争と同じで、戦力の逐次投入は被害が大きくなるばかりである。病院がフルキャパシティになった後から、やっぱり施設は全部閉めましょう、ステイホームの徹底などと言いだされても困る。こちらは去年のうちから公共交通機関も使わず、都内にも行かないで過ごしているのだ。

千葉ニューについて言えば、ジャスコの中のカルディで従業員からコロナが出たということだが、目立たないように貼り紙をしているだけで、消毒のみで営業を続けている。牧の原のヤオコーが即日休業、在庫品全部廃棄したのとは大違いである。

緊急事態宣言後の3連休、いつものお散歩コースを一人で歩いていたら、公共グラウンドに大勢集まって野球の練習をしていた。当然、誰もマスクなどしないで大声を出しているし、ソーシャル・ディスタンスって何でしたっけという感じである。

ことほどさように、世間一般の対応からは緊張が感じられない。こういう状況で、「口だけ緊急事態」を宣言しただけで感染が下火になるのかどうか。お手並み拝見としか言えない。

[Jan 12, 2021]


年明けからばたばたと緊急事態宣言が出されたが、前回と違って世間の対応は限定的。「口だけ」緊急事態宣言で、感染拡大は改善できるのだろうか。お手並み拝見である。