205 2020プレイオフ予想 [Jan 7-21, 2021]

WILDCARD WEEKEND

コロナでいろいろあった2020シーズンだが、MBAやMLBほど大きな影響なくプレイオフまで来たことはたいへん喜ばしいことであった。このままSuperbowlまで進んでほしいものである。

さて、ワイルドカードが1枚増えて、今年からWildcard Weekendが1日3ゲームとなった。普段のGamedayも昼、夕、夜の3時間帯で行われるので見る方には違和感はないが、日曜日夜に戦ったチームは少し不利になるかもしれない。

Saturday Afternoon
  インディアナポリス・コルツ(ワイルドカード)
Oバッファロー・ビルズ(東地区優勝) -6.5

今年からプレイオフに出場できることになった3枚目のワイルドカード、AFCからはコルツが滑り込んだ。第7シードからSuperbowlに進めば史上初ということになるが、なかなか厳しそうだ。

ビルズは8TD56得点で、ワイルドカード圏内にいたドルフィンズを蹴散らした。あのゲームを見てしまうと、なまじのチームでは対抗できないような気がする。後半主力を温存してさらに差を開くのだから、チームの状態が相当いいのだろう。

そのドルフィンズの敗戦でワイルドカードに飛び込んだコルツ、Week2以降15連敗のジャガースに第4Q終盤まで粘られた出来はとても強調できない。シーズン序盤で上位にいたディフェンスも、少しずつ落ちてきている。

Saturday Evening
  ロサンゼルス・ラムズ(ワイルドカード)
Oシアトル・シーホークス(西地区優勝) -4.5

本当はこの一戦、どちらが勝つか分からないひりひりしたゲームになるかと思われたが、ゴフの出場が危ぶまれるし、出たとしても万全ではありえないので(1/6現在Questionable)、シーホークス優位は動かない。

ラムズはシカゴが負けたのでWeek17は勝敗にかかわらずワイルドカードだったが、ゴフ欠場に調子を合わすかのようにカイラー・マリーが第1Q途中でベンチに下がり、その後の守り合いを制した。いずれにしても、あまりほめられたゲームではなかった。

シーホークスは序盤戦の快進撃がどこに行ったような調子落ちだが、ラッセル・ウィルソンが何とかしてくれるだろうという期待感がある。メトカーフへのマークがきつくなっているが、ロケットの調子もよくなってきた。

Saturday Night
Oタンパベイ・バッカニアーズ(ワイルドカード) -7.5
  ワシントン・フットボールチーム(東地区優勝)

ロン・リベラにジャック・デルリオと、コーチ陣ばかりが有名なワシントン。勝ってもドラフト順位が下がるだけのイーグルスが、同点FGを蹴らず、2TDランのハーツを引っ込め、見え見えのオフサイドトラップに引っかかってくれて、何とか7勝で地区優勝を果たした。

もちろん、スティーラーズに勝った1勝が最後にモノを言ったのだが、11勝5敗でシーズンを終えたバッカニアーズに比べると一段も二段も見劣るのは致し方ない。ホームチームで7.5のハンデは大きいが、今年はホームの利がそれほどない。

ブレイディもフェデックス・フィールドのゲームはそれほど多くないが、東海岸のゲームは慣れている。エバンス負傷は気がかりだが、ゴッドウィン、グロンク、アントニオ・ブラウンがいる。ワシントンの若いパスラッシャーがどれだけブレイディをあわてさせることができるかだろう。


2007年以来のプレイオフを果たしたバッカニアーズ。強力移籍陣の活躍で、地元Superbowlに前進できるか。

 

Sunday Afternoon
Oボルティモア・レイヴンス(ワイルドカード) -3.5
  テネシー・タイタンズ(南地区優勝)

ブラウンズ戦の残り2ミニッツでロッカールームから戻って以来、ラマー・ジャクソンの調子が週ごとに上がっている。相手が弱かったともいえるが、2年連続1000ヤード超えは、欠場した試合もあったことを考えると驚異的な数字。

かたやタイタンズも、デリック・ヘンリーが2年連続2000ヤード超えと止まらない。こうなると激烈な地上戦となることが見込まれるが、1人対チームではチームの方が有利なのは間違いない。

レイヴンスの売り物であるディフェンスも、終盤に向けて調子が上がっている。昨年プレイオフの借りを返せるのではないかと思われる。だが、今週の6試合の中では最も白熱したゲームになるだろう。

Sunday Evening
  シカゴ・ベアーズ(ワイルドカード)
Oニューオーリンズ・セインツ(南地区優勝) -9.5

8勝8敗でワイルドカードを手にしたベアーズ。AFCのドルフィンズが10勝6敗でシーズンエンドとなったのと比べるとたいへんラッキーだが、こればかりはめぐり合わせで仕方がない。

シーズン途中で復帰したトゥルビスキーだが、頼りにならない点では改善はみられない。セールスポイントは敵陣エンドゾーン近くでのQBランだが、ブリーズの空中戦で点差が開いてしまうと打つ手がなくなる。

セインツもマイケル・トーマスが抜けてプレイオフを勝ち抜けるだけの戦力はないかもしれないが、ここは攻守ともに圧倒しそうだ。

Sunday Night
  クリーブランド・ブラウンズ(ワイルドカード)
Oピッツバーグ・スティーラーズ(南地区優勝) -6

-3.5で始まったP/Lのハンデが、-6まで拡大している。要因はブラウンズのコロナ禍。HCはじめ複数のコーチ陣が不在となり、チーム施設も使用不可で、影響は避けられない。

力関係だけからしても、直前のWeek17にロスリスバーガーもT.J.ワットもいないスティーラーズと大接戦しているのだから、ブラウンズ不利は動かしがたい。2002年シーズン以来18年振りのプレイオフだが、出場できただけでもよかったかもしれない。

かたやスティーラーズも、万全とはいえない。ワシントンに負けて以来急速に歯車がかみ合わなくなってしまった。ただ、Week17のゲームをみると、上向き気配にはあるようだ。復調度合いを測る一回戦となりそうだ。

[Jan 8, 2020]


究極の地上戦が予想される対決。昨年プレイオフから連勝しているタイタンズだが、レイヴンスも急速に調子を上げている。注目。

 

DIVISIONAL PLAYOFF

先週のWILDCARD WEEKEND、全部のゲームがベアーズ@セインツのようになると思ったら、とんでもないことだった。ビルズは普通なら負けている試合だったし、シーホークスはゴフがバックアップで出てきたのに完敗だった。ワシントンは、控えQBのハイニキがアレックス・スミス以上のパフォーマンスでバッカニアーズを苦しめた。

極めつけはサンデーナイト。コロナで満身創痍のブラウンズに対してスティーラーズが、初っ端のスナップミスを皮切りに第1Qだけで4つのターンオーバーを献上、0-28のハンデでスタートした。第4Qには2ポゼッション差まで詰められたものの、何とか逃げ切ったブラウンズが26年ぶり、ベリチックHC以来のプレイオフ勝利を挙げた。

大乱戦のWILDCARDの結果、Divisionalは以下の組み合わせ。果たして再びupsetの嵐となるのかどうか、4試合とも地区優勝対ワイルドカードのマッチアップである。

NFC Saturday
Oロサンゼルス・ラムズ(ワイルドカード)
  グリーンベイ・パッカーズ(北地区優勝) -7

WILDCARDではウォルフォードの負傷退場によりバックアップで現われたゴフ。見るからに本調子ではなく、1TDパスは投げたものの本来の状態ではなかった。マクベイHCも大事をとる方針に変わりはなく、ウェンツを使い捨てにした末クビになったペダーソンとかなり違う。

温暖なシアトルから極寒のランボー・フィールドに移って、ただでさえ相性のよくない西海岸のチームがさらに調子を上げるとは考えにくく、+7のハンデも致し方ないところだし、アーロン・ドナルドの負傷の程度も気になる。

とはいえ、パッカーズも絶対的な強さがある訳ではない。前半で差を開かれてしまうとお手上げだが、Week17、WILDCARDとゴフがいないのに序盤から差を開かれることはなかった。

両チームともラン主体に組み立てるとすれば、ラムズが再び接戦の末upsetの可能性もない訳ではない。ラムズのディフェンススタッツは目立つものではないが、ここ2戦の出来はすばらしい。

AFC Saturday
Oボルティモア・レイヴンス(ワイルドカード)
  バッファロー・ビルズ(東地区優勝) -2.5

WILDCARDのレイヴンスの戦略は際立っていた。タネヒルに少々パスを通されてもあわてず、デリック・ヘンリーのランを止めることに集中した。結果、ヘンリーのランを40ヤードに押さえて、昨シーズンプレイオフの借りを返した。

一方のビルズ、コルツが前半の4thダウンギャンブルで普通にFGを蹴り、さらにFG失敗がなければ負けているところだった。そして、致命的と思ったのは残り5分を切って敵陣に入り、アレンがおとなしくサックされればいいのに功をあせってファンブルフォースされたことである。

幸い味方オフェンスラインが押さえてくれたからよかったようなものの、コルツボールになれば同点どころか逆転しておかしくなかった場面である。やはりジョシュ・アレンは、マホームズには及ばないということであろう。

にもかかわらず、ビルズFavoriteである。鍵をにぎるのはレイヴンスのディフェンスで、タイタンズ戦の出来にあればUnderdogということはないだろうとみている。

AFC Sunday
Oクリーブランド・ブラウンズ(ワイルドカード)
  カンザスシティ・チーフス(西地区優勝) -10

ブラウンズのWILDCARDは、ここまで幸運の神様が味方するかというゲームで、残り8チームの中で最もラッキーなチームであることは間違いない。実況で言っていたが久しぶりのプレイオフで火山が噴火しているかもしれない。

マホームズはロスリスバーガーのようにターンオーバーを量産するQBではないけれども、一発勝負のプレイオフで何が起こるかは分からない。昨年だって、まさかと思われたタイタンズがレイヴンスを破っている。

幸い、HCはじめブラウンズのコロナ関連欠場者は戻ってくる見通しである。安心してかえって集中を切らしてしまうこともありうるけれども、少なくともアローヘッドの寒冷気候にひるむことはない。

エドワーズイーレアが負傷しレベオン・ベルもチームに慣れていないチーフスRB陣よりも、絶好調ニック・チャブとデビューの地に戻るカリーム・ハントのブラウンズRB陣の方が上。マホームズ対メイフィールドの勝負にしなければ、チャンスはなくもない。

NFC Sunday
Oタンパベイ・バッカニアーズ(ワイルドカード)
  ニューオーリンズ・セインツ(南地区優勝) -3

今シーズン2度の対戦はいずれもセインツの完勝。先週のゲームもバッカニアーズがやっとこさ勝ったのに、セインツは危なげなく逃げ切ってみせたのを見るとセインツ有利とは思うのだが、あえてバッカニアーズを狙ってみたい。

個人的にたいへん気になるのは、ケガ明け以来ブリーズのプレイに今一つのキレがないことである。今シーズン限りで引退も伝えられるから、体に影響が出ている可能性がある。

ブレイディの方がさらに歳上ながら、今年でやめそうな雰囲気は感じられない。先週もやたらとパスドロップをやらかすバッカニアーズレシーバー陣を主体に投げ、アントニオ・ブラウンやグロンクはあまりターゲットにしなかった。彼らはプレイオフに慣れているからである。

マイケル・トーマスやカマラが戻ったセインツも充実しているが、ブレイディにとって心強いのはフォーネットに目途が立ったことだろう。ターゲットにRBが加わることでより多彩な攻撃ができる。接戦になるがバッカニアーズ推し。

[Jan 14, 2020]


先週のブラウンズは、ここまでラッキーが重なるかというゲーム。コロナで影響を受けたチームに、幸運の神様が味方しているのかもしれない。

 

CONFERENCE CHAMPIONSHIP

Divisional土曜日は2試合ともかなり一方的で、後半早々には勝負がついてしまった。3試合目もかなり一方的で、KCが30点差くらいつけて勝つんだろうと思ってみていたら、まさかのマホームズ負傷。

このプレイオフは「持っている」ブラウンズがまたupsetかといきなりスリリングになってしまったが、さすがチーフスとアンディ・リード。チャド・ヘニーが3rdダウンで残りハーフヤードまで走り、4thダウンでタイリーク・ヒルがパスキャッチして5点差を逃げ切って見せた。

もし前半ラスト2ミニッツのTDが決まっていればブラウンズ逆転勝ちだった訳で、チーフスにとってラッキー。もしかするとブラウンズの運を持ってこれたかもしれない。いずれにせよ、マホームズが出られるかというのが今週のキーポイントになる。

サンデーナイトは予想通り接戦になったが、セインツの4つのターンオーバーが響いてバックスが押し切った。現地解説でも、ブリーズこれが最後みたいなことを言っていたから、やはり体が万全ではなかったのだろう。ブレイディは2シーズン振りのChampionshipとなる。

Championshipはどちらが勝っても、SuperbowlはベテランQB対若手QBの対照的な戦いとなる。

NFC Championship
  タンパベイ・バッカニアーズ(ワイルドカード・第5シード)
Oグリーンベイ・パッカーズ(北地区優勝・第1シード) -3.5

試合ごとに仕上がりがよくなるバッカニアーズと、レギュラーシーズンに大差負けしているパッカーズ。地元Superbowlまであと1勝となったバッカニアーズに勢いがあるけれども、地の利と隙のなさでパッカーズに分がありそうだ。Superbowlに進めばちょうど10年ぶり。

レギュラーシーズンでバッカニアーズが勝ったのは、インターセプトで流れが変わったからである。Divisinalでも4つのターンオーバーでセインツを破ったが、前半ではタックルミスやパスドロップ、不要な反則など、自分達もミスが多かった。

レギュラーシーズンも、ターンオーバーが起きるまではパッカーズ圧勝の流れだった。ラムズ戦はゴフがケガ明けの影響もあって危なげなく勝ち上がり、ロジャースもシーズンMVPにふさわしい活躍を続けている。

そうなると、-3.5のハンデが大甘といえなくもない。William Hillでは、GB13-18ポイント差で7倍、19-24ポイント差で11倍つける。少額ベットして見るけれども、決してロジャースを応援している訳ではない。

理性ではどう考えてもGBなのだが、感情としてはTBを応援したいのである。アーロン・ロジャースのヒゲ面は、どうにも応援したくないのである。

AFC Championship
  バッファロー・ビルズ(東地区優勝・第2シード)
Oカンザスシティ・チーフス(西地区優勝・第1シード) -3

何といっても心配なのは、Divisionalを脳しんとうで途中欠場したマホームズの回復。映像を見ると激突という感じではなさそうなのだが、アンディ・リードのいうとおり「プロトコルだから私に説明できることはない」。当然、当日までQuestionable以上にはならない。

オッズを見るとブックメーカーはマホームズの出場を楽観視しているようだが、過去にも急転直下オッズが大変動したことがあった。Divisionalでは約23分間マホームズなしでがんばったが、さすがにChampionshipでは通じないだろう。

Divisionalのビルズは、ラマール・ジャクソンを封じ込めたディフェンスがすばらしかった。とはいえ、強風の影響でレイヴンスの2度のFG失敗がなければ前半リードされていた訳で、エンドゾーンでのINTも生まれなかったかもしれない。

Week6の対戦では、チーフスが26-17で勝っている。その時161ヤード走ったエドワーズイーレアがいないのと、どうやらベルが試合通じて使えそうにないのはビルズにとって有利。

マホームズが出るかどうかで全く予想が変わってしまうので、見るゲームとするのが本筋。ブックメーカーの情報収集力を信用してチーフスとするが、どうなるか本当に分からない。

[Jan 21, 2020]

ビートルさんからのコメント

興味深い試合になりそうです。
 AFC決勝の方はどうやらパトリック・マホームズが問題なく出場できるようであり、全体戦力としてもチーフスの優位は明らかでしょう。ただ、ビルズは苦しい試合を頑張って勝ちあがってきており、粘り強さがあります。競り合いに持ち込めば勝機は十分あるでしょう。
 個人的にはようやく復活し、まだスーパーボウル優勝のないビルズに勝ってほしいです。思えば、最後にビルズがAFC優勝を果たした時の相手はチーフスでした(あの時はビルズQBはジム・ケリー、チーフスQBはジョー・モンタナだった)。

 一方のNFC決勝。温暖なタンパベイを本拠とするバッカニアーズが極寒のグリーンベイで戦うのは明らかに不利だとは思います。ただ、バッカニアーズにはトム・ブレイディがいます。彼がいる限りどう転ぶかは予断を許さないのではないでしょうか。次々とアウェイゲームを制して勝ち上がっている勢いもありますし。もしバッカニアーズが勝てば初のスーパーボウル開催地本拠地チームのスーパーボウル進出となります。こちらも目が離せませんね。

[Jan 23, 2021]


勝ち上がった4チームを比較すると、最も隙の少ないのがパッカーズ。しかし、スティーラーズやセインツの例にみられるようにプレイオフではミスが致命的になる。

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