054 年金生活2021 [Jan 20, 2021]

恒例となっている年金生活の家計簿、今年もお送りしたい。

昨年の大きな出来事として、コロナ禍による生活の変化をあげない訳にはいかない。家計への影響として、スポーツクラブが営業自粛となり、そのまま退会したことが大きかった。

すでに一昨年、コロナと関係なく私は退会していたが、奥さんもコロナの影響で退会した。1人10,000円+消費税、二人だと18,000円+税である。毎日家で入浴・シャワーとなるため水道代・ガス代は余分にかかるが、それでも家計全体としてはかなり節約となる。

1.2020年の公共料金

2020年の電気代は、月平均9,000円。2019年と比べて約1,400円、約15%増加している。使用量が20%増えているので、単価は少し下がったことになる。

最も使用量が増えたのは9月検針分で、前年比3割以上増えている。この夏はへんな気候で、6、7月は比較的涼しかったのに、8月半ばから急に暑くなった。9月半ばまで1ヶ月は昼夜問わずエアコンをかけずにいられない高温多湿で、これが響いた。

ガス代は月平均6,600円、2019年と比べて1,300円、約24%増加である。使用量増が約37%なので、電気代と同様に単価が下がっている。これは円高の影響で、たいへんありがたい。

水道代は月平均7,000円、2019年と比べて2,500円、約56%増加である。水道代とガス代はスポーツジム退会による影響で、増加額は合計して3,800円。1人1万円以上かかるジム会費より、かなり節約になっている。

電話・インターネット経費は月平均10,800円と一昨年より1,600円減少しているが、これは奥さんの携帯費用を奥さん持ちにしたためで、その分お小遣いを値上げした。実質は前年度と同じである。

私のガラケーは毎月基本料金2,098円で済んでいるし、CATVの契約である固定電話料金も100円以内である。来年3月には、いよいよガラケーがなくなる。auからダイレクトメールは来るけれど、なしですますというのが現時点の心づもりである。

TV・有料放送は月平均5,200円。金額で300円、率にして約6%減。これは、WOWOW解約が年間通して効いてきたためで、コロナでボクシングがなかったため見たい番組もなかった。

ボクシング興行は徐々に再開しているが、有力ボクサーでDAZNに移籍する選手も多く、ボクシングのためにWOWOWを契約するという人はどんどん減ると思われる。帝拳のセニョールも勘違いが甚だしいから、少しは響けばいいと思う。

以上を合計すると、月平均の公共料金は38,600円、一昨年と比べて3,200円、約9%増加した。けれども、ジムの退会により会費が減少しているので、プラスマイナスで生活費減となっているのはうれしいことであった。

表1 2020年の公共料金(月平均)

費  目2018年2019年2020年備  考
電  気8,900円7,700円9,000円2019年東京ガスに一本化
ガ  ス4,700円5,300円6,600円
水  道5,000円4,500円7,000円上・下水道
電話・インターネット13,600円12,400円10,800円au/らーばん
TV・有料放送6,900円5,500円5,200円NHK/CATV/DAZN
合  計39,100円35,400円38,600円

 

2.2020年の準公共料金と税金・保険料

2020年の準公共料金は月平均18,400円、2019年と比べると1,800円の減少となった。内訳は、医療費で1,800円減、灯油・ガソリンで300円減、クリーニングで300円増であった。

(準公共料金とは私の家計管理上のカテゴリーで、自動振替される公共料金ではないものの、性格のよく似た現金支出である費目を指しています。)

医療費の減は、コロナの影響で春に通院を減らしたことが大きい。半面、歯科は年間通して若干の増加となっている。医療費7,900円に対し、国保保険料は17,000円だから、負担率は約32%、個人負担3割とほとんど同じである。

これから先ますます歳をとるので、医療費は増加リスクの方が大きいのはやむを得ない。ときどき奥さんと話すのは、いざとなったら延命治療はしない、臓器提供はしない、痛みを取る治療だけで手術や放射線などはいらないということである。

家の場合、家族4人全員血液型が違うので、臓器提供はできない。保険証の裏にいろいろ書かれても、内臓を取り出されて見ず知らずの人を助けたり、まして医学の進歩とやらに使われるのは嫌だ。

2020年の税金・保険料の月平均は48,700円、2019年と比べると5,500円の増加となった。主な要因は、国保保険料で3,000円増、年金保険料で2,100円増である。

2020年7月までの年金保険料は半額免除で、2019年7月までの全額免除と比べると増えていた。2020年8月以降は4分の3免除となったが、奥さんがめでたく60歳を迎えたので支払いがなくなった。

今年からは年間通して年金保険料の負担がなくなる。ありがたいことである。2021年の税金・保険料の見込額は月平均43,000円ほどになるので、リタイア前に見込んだ月4万円に近づけることができる。

生命保険・火災保険はほぼ最低限まで見直し済であるし、税金は負けてほしくても負けてくれない。今後、国保保険料は介護分が加わってますます高くなる見込みだし、負担が減る見通しは立たない。

おそらく、税金・保険料は月々5万円を見込んでおかなければならなかったのだろう。月収20万円で5万円の税金・保険料は高すぎると思うけれど、個人の努力ではどうしようもない。

表2 2020年の準公共料金(月平均)

費  目2018年2019年2020年備  考
医療費6,800円9,700円7,900円
灯油・ガソリン6,800円6,800円6,500円
クリーニング3,000円3,700円4,000円ダスキンホームサービス
合  計16,600円20,200円18,400円

表3 2020年の税金・保険料(月平均)

費  目2018年2019年2020年備  考
所得税・住民税0円3,400円3,200円
固定資産税6,200円5,900円5,900円
国民年金4,100円3,400円5,500円奥さん年金9月まで
健康保険4,300円14,000円17,000円国民健康保険
自動車関連6,100円5,800円6,000円自動車税・自動車保険
生命保険6,800円6,800円6,800円がん保険含む
火災保険3,000円3,300円3,700円地震保険含む
その他保険1,000円600円600円個人賠償・山岳保険
合  計31,500円43,200円
48,700円

 

(3) 2020年の月平均生活費

この連載を始めたのは10年ほど前である。当時、老後の収入と支出を比較すると支出が月平均7~8万円多いので、それを補うためには2,000万円の貯蓄が必要などという、荒唐無稽な記事が平気で載っていた。

フィナンシャルプランナーなのに、支出を切り詰めるより先に収入を増やせとアドバイスするのかと突っ込んだものだったが、普通に考えれば月30万なければ老夫婦が普通に暮らせないなんてありえない。

この間、えらいてんちょうの本を読んだら同じことが書かれていたので、ようやく世の中が自分スタンダードに近づいてきたと感じる。この年金生活の連載も、月20万円あれば普通に暮らせるはずというコンセプトで一貫しているつもりである。

さて、2020年の月平均生活費は221,100円、2019年と比べて7,800円、約3.6%の増加であった。消費税引き上げ2%を勘案すれば1.6%の実質増であり、国保保険料の負担が増えたことが大きな要因である。

目標である月20万円をオーバーしたのは2万円余りで、預貯金取り崩しで対応できる範囲内である。年金が満額となる65歳まであと約1年半。それ以降は家計黒字化が可能となる予定である。

先週まで報告したとおり、スポーツクラブ退会で教養娯楽費が大幅に減少、その分公共料金が増えている。食費・衣類生活用品とお小遣いは若干増えた。消費税の増加と、衣類をいくつか新調した(アンダーアーマーなど)のが要因である。

修繕積立金は9月以降、これまでの月15,000円から月20,000円に引き上げた。本当は月2万円では不足するのだけれど、背に腹は代えられない。この金額だと、自動車関連費用(車検・税金等)でほぼ消えてしまう。

幸い、耐久消費財にも車にも余分な費用はかからなかったので、気になっていた襖の張替えをしたり、ルンバを購入したり、積立金を有意義に使うことができた。65歳以降は、月3万円積み立てるのが目標である。

お小遣いは自分2万円、奥さん1万円の合計3万円。奥さんはこの他にパート収入があるし、私もリタイア前の預貯金を取り崩して充当しているので、実際に使っている額はもうちょっと多い。とはいえ、サラリーマン時代とは比較にならないほど少なく済んでいる。

昨年はコロナにより、泊りがけの旅行がほとんどできなかった。外食はもともとあまりしないが、ますます少なくなっている。その分、節約できているともいえるが、今年もこういう状況が続くのだろうか。

コロナといえば忘れてならないのは10万円の給付金である。これについては家計に充当せず、すべて子供達のために使った。年金生活者はコロナの影響で収入が減ることはないが、給与生活者はそうはいかない。部屋代の足しに、あるいは耐久消費財購入のために提供させていただいた。

表4 2020年の生活費(月平均)

費  目2018年2019年2020年備  考
食  費44,000円44,000円49,500円
衣類生活用品12,400円11,500円13,700円
公共料金39,100円35,400円38,600円
準公共料金16,600円20,200円18,400円
教養娯楽費21,000円19,000円5,600円スポーツクラブ退会
お小遣い25,000円25,000円30,000円
修繕積立金20,000円15,000円16,600円
税金保険料31,500円43,200円48,700円
合  計209,600円213,300円
221,100円

[Jan 20, 2021]