102 5000円でいいって総理大臣が決めたし好きで接待される訳じゃ [Mar 16, 2021]

新聞もとっていないしTVもろくろく見ない。家のビエラはテレビ体操放映機およびYouTube再生機と化しているので、世間一般で何がニュースとなっているのかよく分からない。

WEBが唯一の世間との窓口で、サラリーマン当時のつり革広告に相当するのがブログ村の最新記事だが、それによると総理大臣の息子と総務省の癒着・接待疑惑が話題となっているらしい。

現役当時、役所と接点のある仕事をしていたこともあって、WEBで拝見する論調とは違った意見を持っている。ご参考までに書いておきたい。

そもそも、許認可権を持っている人間が許認可を受ける側から何かしてもらうのはまずいことで、それはかなり前から倫理規定や就業規則、行動指針に明記されている。おカネそのものをもらえば収賄だし、飲食の供応を受けても悪くすると収賄、少なくとも倫理規定違反で減給とか戒告(退職金に響く)といった処分を覚悟しなければならない。

とはいえ、すべて規則どおりやっていれば仕事が円滑に回るものではない。酒の上でしか話せない・聞けない話というものはあるし、知らずにいるととんでもないところで足をすくわれることになりかねない。

そりゃ、有力者の子弟とかごくごく親しい仲であれば、そういう危ない橋を渡らなくても情報は入ってくるだろう。しかし、普通に仕事をしているだけでは、そうした情報のネットワークにはどうしても入れない、入ってこないのである。

だから、役所にしても、自分で費用をもつならば上司に報告した上で関係先と飲食すること自体は黙認していた(7~8年前のことである)。とはいえ、私程度がノンキャリアの官僚と飲食するようなレベルの食事を、高級官僚に提供できる訳がない。

白木屋とか笑笑レベルで審議官とかそういったクラスと食事するなどと言ったら、頭がどうかしていると思われるだろうし、バカにするなと怒り出すかもしれない。相応の食事を出さなければならないと思うのは当然である。

そういえば、前の総理大臣が5000円の会費で後援者を招待して、一流ホテルで芸能人余興付きの食事を出していた。あれが認められるなら、5000円出していれば自腹と主張されても仕方ないのではなかろうか。

役人の立場にしてみたら、バカ正直に規則を守ったところで、実力者ににらまれて仕事がやりづらくなったら元も子もない。最後の一線は守らなければならないが、すべて規則通り一言一句遵守という訳にはいかないのが大人の世界であろう。

野党の先生方やマスコミ連中によれば人のカネでいい思いをするのが許せないということだろうが、そういう思考回路そのものが首をひねるところである。筋を通したって誰も守ってくれないのだから、自分でリスクを取って最悪のケースを避けるしか方法はない。

それに、c週刊文春の写真を見ただけで、菅の息子が一緒に飯を食って楽しい相手だとは思えない。1回10万の食事ったって、10万円のワインが出たとして1杯だけ。せいぜい1本2~3万が関の山だろう。それくらい、私にだって飲める(1年に1回くらいだが)。

結局のところ、官僚だって喜んで接待されている訳ではなく、はっきり言って時間のムダである。そんなことをするより、早く仕事を終わらせて、自分のカネと時間を使って有意義な人づきあいをしたいと思う人の方が多数派だろう。

接待されて喜んだり出世が何よりも優先される人間は、税金を使って云々以前に、そういう時間の使い方をして短い人生の貴重な時間を浪費する気の毒な人たちなのである。

[Mar 16, 2021]


許認可権を持つ者が接待を受けるのはけしからんと言うのは簡単だが、じゃあ規則通りに正しくやっていれば誰かが守ってくれるのだろうか。