142 64歳になった [Apr 13, 2021] ~せいうち日記142

誕生日が来て、64歳になった。60になる前にリタイアした時はまだ先が長いと思っていたのに、65歳まであと一年を残すだけとなった。Time flies like an Arrow.中学生の頃「時間蝿は矢が好きだ」と訳したものである。

64歳になったら、もっとじいさんじいさんしてしまうのかと思っていたが、本人としては若い時と変わらない。糖質制限のおかげで毎朝の血圧が120-70だったりするので、余計にそう思うのかもしれない。鏡を見るとヒゲまで白髪混じりで、紛れもなくじいさんなのだが。

リタイアしてから5年、ポリテクを卒業してからでも4年経つ。ついこの間のような気がして、嘘みたいである。会社にいた頃は、ひとつの部署にだいたい3年。その3年が長くて長くて仕方なかった。それだけ嫌だった。

こうしてあっという間に過ぎる毎日を暮らしていると、会社が好きな連中は毎日楽しくて仕方ないんだろうなと思う。だから、定年になっても辞めたくなくて、働き続けたりするのだろう。私にはできないことである。

おカネが十分にあるとはとても言えないが、それほど差し迫ったこともなく毎日過ごせているのはありがたい。夫婦も子供達も健康で、たまには酒を飲むくらいの余裕はある。これで文句を言ったらバチが当たる。

65歳になると年金が満額出るのと、税金が少なくなるのとの相乗効果で収支相償う予定になっているが、なってみないと正確なところは分からない。いまだって、国民健康保険の負担がこんなにきついとは予想しなかった。いずれにせよ、あと1年後である。

誕生日が近づくと寒さもいよいよ終わり、衣類を冬物から春物に替える時期になる。

現役時代もスーツをこの季節に替えていたはずだが、コートで調節していたのであまり印象深くなかった。リタイアすると普段着とパジャマだけがワードロープなので、衣類を入れ替えると季節の変わり目を実感する。

これまで六十何年生きてきて、季節の移り変わりをそれほど気にしなかった。おそらく、他にいろいろ気がかりなことがあったためだろう。そういうことを考えるようになったのも、人生の終盤に差し掛かってきたということだろう。

この間も書いたけれど、今回の誕生日が免許の切り替えで、更新に来いというので年初以来続けてきた自粛を終わりにした。10年前の更新では午前中に免許センターに行って夕方から出勤だったのだが、大震災にぶち当たってしまったのだった。

これまでのように更新がすぐ終わるのは次回までで、10年後からは高齢者講習だの認知検査だの受けなくてはならない。10年前から今回まですぐだったので、10年後もあっという間なんだろうと思うとちょっと気が重い。


今年は誕生日前に運転免許の更新が必要だった。10年前は大震災当日の午前でたいへんな目に遭ったが、10年後は高齢者講習かと思うと気が重い。

 

64歳の誕生日を目前に、今年は自分的には大きなイベントがあった。ついにガラケーを卒業し、スマホデビューしたのである。

何回か書いているように、携帯の通話料は自分的にはムダだと思っていて、3G終了とともに解約するつもりでいた。だからauから「2022年3月でサービスを終了します」と通知が来てもシカトを決め込んでいたのである。

それが突然気が変わったのは、山(というよりも登山口まで)で道間違いをしたからであった。詳細はこれから書く山の記事を見ていただくとして、茨城に行くようになって2シーズンで道間違いは3度目である。これはいかんと思った。

本当に山の中に入ってしまえばこちらも慎重になるし、道もないようなところを歩くのである。そういう場所で間違えるのならともかく(よくないが)、細いとはいえ舗装道路を歩いていて間違えるのだからどうしようもない。

そもそも1/25000図と登山用GPSは、市街地を歩くようにはできていない。お高いGPSであれば地図も内蔵しているけれど、私のは1万円で買った並行輸入品、ログデータの保存とデジタルコンパスくらいしかないのである。

それでも、かれこれ6~7年使っているから慣れてきて、小さな画面だけれど軌跡と方向は分かるし、緯度と経度だけでも大体の位置は把握できた。ただ、それは山の中のことで、道が立て込んでいる人里では無理だ。

そもそも、事前準備でも山の中については念入りに調べるけれど、登山口まで迷うことは想定していない。昨年は、下山後JR駅までの道を90度間違えた。これは、GPSと1/25000図ではなく、スマホナビの守備範囲である。

思えば、いままで使っていたガラケーを購入したのは10年近く前のことになる。SH002というシャープの機械で、太陽電池が付いていて充電し忘れても大丈夫という携帯だった。実際には、太陽電池を使うことはなかったけれど。

auも3G打ち切りを気にしてか、無料で4Gの機種と交換してくれるという。「スマホスタートプラン」というのもあって、初年度の月利用料は980円+税からで現在より安い。コロナで営業店は予約しないと入れないので、電話窓口にかけてみた。

すると、思いのほかスムーズに話が進んで、10日か2週間で新しいスマホが届くという。データ移行や回線切り替え手続きは自分でやらなければならないが、そんな手数でもない。いざとなれば全部手作業でやってもたいした手間ではない。

10日もかからず1週間で、スマホ本体が宅配便で届いた。ところが、書いてあるとおりに回線切り替えの手続きをしたのだけれど、いつまで待っても旧ケータイのアンテナは立ったままで、新スマホはアンテナが立たない。

3日経ってだめだし、旧ケータイでは電話すらかからなくなった。問い合わせセンターに家電から電話すると、「こちらでお調べしたところ、すでに切り替わっています」とのこと。

なんと、切り替わっても旧ケータイのアンテナは立ったままで、新スマホは再起動(電源長押し)しないといけなかった。困ったときには再起動がシステム屋の心得なのに、思いつかなかったのは不覚である。

あたふたと手続きして、誕生日までに間に合わせることができた。そこで思ったのは、マニュアルだの手続きガイドだの大層な分量送ってくるけれども、知りたいことを分かりやすくは書いてないということである。

奥さんに言わせると、「若い人はいちいち調べないで、適当にいじってるうちにできるようになるのよ」だそうである。赤ちゃんでも、画面をスライドさせる指の動きができるそうだから、マニュアルとか言ってる年寄りの出る幕ではないかもしれない。

[Apr 13, 2021]


コロナ禍のさ中「すべて電話・ネットで手続きできます」という触れ込みのauスマホ切り替え。無料スマホが1週間で届いたまではよかったが、切り替えに戸惑った。まあ急がないからいいけど。