120 25年来最低体重へ  [May 1, 2021]

1.糖質制限後2ヵ月の検査結果

年末年始の体重増を1週間ほどでリカバーし、1月後半の通院検査に臨むことができた。

医者に行く際には少なくとも4~5日酒を控えるので、大体2kgほど減量して検査する。普段の体調で検査しなければ意味がないという説もあるが、機会をとらえて節制しないと体がリセットできないと思うのである。

1月の通院時は前回の減らした体重より、さらに3kg軽くすることができた。たかが3kgとはいえ、十数年前のピーク時に比べると10kg少ない。10kgのリュックで山登りすることを考えると、体の負担は相当少なくなっているはずである。

にもかかわらず、採血時の簡易測定では血糖値122とこれまでとあまり変わらなかった。簡易測定では少し高めの数値となることが多いので、まだがっかりする必要はない。結果が出るのはしばらく先である。

ここでタイムワープして、検査結果がどうだったか書いてみる。糖質制限を開始して約2ヵ月、体質改善はどの程度進んだだろうか。

半年前の検査結果と比較すると、空腹時血糖が136から122にじわりと減ったことに加え(簡易検査と同じである)、ヘモグロビンA1cが6.5から5.8に劇的に改善した。5.8という値は正常値であり、糖尿病になる前の水準である。

中性脂肪(トリグリセロイド)も121から73に減少。これは、過去20年間で最も低い数字である。中性脂肪が肥満に直結するというのはよく言われることなのだが、なるほどその通りで、体重が落ちていくのも納得であるし、健全な減り方である。

ただし、検査結果は八方丸く納まるものではなかった。この結果が分かるのは約2ヵ月先なので、ここまでで時系列の記録に戻ることにする。

1月中旬での体重は3kg減に過ぎないのだが、お風呂に入ると下腹のたるみがかなり少なくなっているように見えるし、ベルト穴が2つ3つゆるくなっている。暖パンのウェストが相当楽だし、つい最近買ったはずのスラックスがずり落ちる。

一方で、かれこれ2ヵ月以上糖質制限を続けていると、白飯やうどん、ラーメンを食べたいとはあまり思わなくなっている。少し前まで海苔巻きやいなり寿司を食べたくてしょうがない時があったけれど、それもない。

和菓子やケーキを食べたいとは思うけれど、糖質の多さをみると二の足を踏む。ごくたまに薯蕷まんじゅうを食べるくらいで、量的にはかなり減った。

そうこうしている間に、8年前に達成した最低体重93kgに近づいてきた。さすがに、ここまで来ると減り方が鈍くなって、1日1kgとかそういう単位では減らない。逆に、少しくらいビールを飲んでも急激に増えることも少なくなってきた。


糖質制限後2ヵ月で受けた血液検査では、ヘモグロビンA1cが前回の6.5から5.8へと劇的に改善していた。中性脂肪も過去二十年で最も低い。

 

2.25年来最低体重へ

「せいうち日記」の過去ログを読むと、昔のダイエットの記録が出てくる。毎朝記録している体重、血圧等の数字と突き合わせることで、現在進行中の糖質制限で体が過去のどのレベルにあるのかが分かる。

2012年の1月に人間ドック結果の記事を書いているが、今年(2021年)2月初めには、その時の体重93kgを下回った。当時の記事が「16年振りの体重」だから、現在はその前のダイエット、つまり25年振りの体重ということになる。

糖質制限のすごいところはリバウンドしにくいことである。糖質制限後も何度かお酒を飲む機会があったのだが(奥さんとしか飲まない)、以前のように3kgも4kgも一日で増えることはなくなった。察するに、締めのラーメンとか締めの雑炊がてきめんに効いていたのだろう。

2月は28日の半分、14日アルコールを摂取したのだが、朝の体重の最高値が2011年末人間ドックの数字を下回っている。最低値はそれより2kg軽くなっている。

体重が減っているのに対応して、体質も徐々に変わってきているように思えた。開始早々に胃腸の調子がいいこと、歯茎の痛みが軽くなったこと、血圧が確実に下がっていることを書いたけれど、加えて、あまり汗をかかなくなった。

山歩きをして大汗をかかないのは冬のせいかと思ったのだが、どうやらそればかりではなく、重い荷物(ぜい肉)が減ったことによるらしい。タオルの必要量が確実に減り、水の消費量も少なくなって、使わずに持ち帰る量が多くなった。

一方で、糖質制限後は改善していた肌の具合が、正月明けから再び悪化していた。

悪化といっても糖質制限前よりましだが、それでも吹き出物が再発しているのが気になる。原因は何だろうと考えると、正月をはさんで間食制限がややゆるめになっていたのが最も可能性がありそうだった。

糖質制限の本には、チーズやナッツはいくら食べても大丈夫と書いてあるのだが、脂肪分が多いものはやはり疑わしい。それと、気になったのはチョコレートである。

糖質の少ないものなら多少はいいだろうと思って、86%のチョコレートを少しだけ食べた翌日がいちばんひどくなっているような気がする。市販されているチョコレートは「チョコレート味の砂糖だ」と言われるくらいだから、86%でもよくないのかもしれない。

いろいろ試してみると、砂糖が入っていても和菓子だとそれほど悪化しないように思える。和菓子も、多くの砂糖が含まれている。チョコレートでダメで、和菓子だと大丈夫なんてことがあるのだろうか。


江部先生によると、チーズやナッツはとって構わないということだけれど、せっかく改善した肌荒れがひどくなるような気がする。

 

3.糖質制限はおカネがかかる

糖質制限を続ける際に何が最大のネックになるかというと、おカネがかかるということである。カロリー当たりの単価にすると、炭水化物が抜群に安くて脂肪・タンパク質の半分くらいではないだろうか。

市場に出回っている商品に炭水化物が圧倒的に多いから、大量生産によってコストが下がるということはある。ただ、肉を作るには動物に飼料を食べさせなくてはならないので、同じ炭水化物をそのまま食べるのに比べて割高になるのはやむを得ないのである。

肉以外のたんぱく源についても同様で、大豆をそのまま食べればコスト的には米・麦と大差ないはずだが、豆腐やおからに加工するまで何段階かの工程が必要である。その手間賃が余計にかかるから、その分割高になる。

これまでお昼に食べていたインスタントラーメンは、サッポロ一番で75円、中華三昧や冷凍ラーメンでも100円ほどである。対して、紀文の糖質0麺は200円以上するし、相模屋のスンドゥブも180円、ほぼ倍である。最初は仕方ないとあきらめていたが、しばらく続くと何とかならないかと思うようになる。

糖質0麺と同じ棚に、スープの付いてないとうふ麺を売っている。紀文ではなく町田食品というメーカーで、2食分230円ほどだから、冷凍ラーメンよりちょっと高いくらいである。含まれる糖質の量はほとんど変わらない。

試しに買ってみると、味は紀文の麺とほとんど変わらない。こんにゃく麺のような独特の歯ざわりや匂いもなく、すぐ切れてしまうのはもとが豆腐だから仕方がない。スープが付いていないので、これを工夫しなくてはならない。

はじめは麺つゆで代用していたけれどこれだけでは寂しいので、エバラのプチット鍋で味付けしてみたところ、紀文のとそん色ない仕上がりとなった。プチット鍋は味によるが1個40~60円、合計150円くらいに節約することができる。

相模屋のスンドゥブも、よく見ると豆腐に味付けしているだけである。豆腐なら、3パック100円以内で売っている。土鍋に入れて、やはりプチット鍋で味付けすると、1食100円、インスタントラーメン程度の値段で食べることができる。

お昼は日替わりで、3日に1度は豆腐メンorスンドゥブにしているので、月にすると10日程度は順番が回ってくる。1食100円とはいえ月にすると1000円、NISSINごろっとグラノーラ糖質60%オフが2つ買える。

最近はライスなしレトルトカレーにも慣れてきて、先日奥さんに勧められてロカボ玄米でカレーライスにしてみたら、半日胃が重かった。なにごとにも慣れてしまう性格なのか、うどんやラーメンも食べたいと思わない。

増やしたサプリメントがあるし、肉を買う機会も増えているから、糖質制限がお財布にやさしくないことは確かである。それでも、体調がよくなればその分の元は取れるし、糖尿病の薬が減らせればお釣りがくる。こういう費用はケチってはいけないと思うのである。


糖質制限はおカネがかかるのがネック。インスタントラーメンやレトルトカレーでお昼を済ませれば100円かからないが、糖質制限だと倍の金額必要である。

 

4.ヘモグロビンA1cは改善したが他で異常値が

そうこうする間に3月になり、通院の日がやってきた。1月の検査結果が返ってくる。検査結果は、必ずしも八方丸く納まるものではなかった。

肝心かなめのヘモグロビンA1cが6.5から5.8に劇的に改善したのは糖質制限の効果で、中性脂肪(トリグリセロイド)も121から73と一気に正常値に突入したのは喜ばしい。しかし、検査結果を見ると別の場所で異常値が出ている。

その異常値とは、尿素窒素(BUN)であった。25.2という数字は、いまだかつて見たことのないぶっちぎりの高い(悪い)水準である。検査前に食事を抜くと20を少し超えることがあったけれども、普段は15とかそれくらいだから、どうみても異常値である。

先生は、「腎臓にも問題ないようですね」と言うのだが、あまり好ましいとは思えない。確かに、尿素窒素の値はクレアチニンの数字と照らし合わせて腎臓の状態を判断するし、クレアチニンにも尿蛋白にも問題ないからそれほど悪くはないのだろうが、急激な動きは気になる。

家に帰って調べたところ、尿素窒素とは簡単にいうと尿素に含まれる窒素成分のことで、本来は腎臓で濾過されて尿として排出されるべきところ、ろ過しきれずに血液中に残っているものである。

腎機能に問題があって上昇することもあるし、たんぱく質を多くとることによりアミノ酸→アンモニア→尿素と消化段階にしたがって体内に多く残ることが原因となる場合もある。いずれにせよ、腎臓に負担であることは確かなようだ。

クレアチニンが正常で尿素窒素のみ急上昇する原因はいくつかあるが、代表的なものが脱水と高たんぱく食である。昨今の食生活と考え合わせると、理由は一つしか考えられない。たんぱく質のとり過ぎである。

検査結果をよく見ると、正常範囲内ではあるものの他にも気になる数字が出てきた。総コレステロールが149から179に、LDLコレステロールが81から108に、それぞれ増加している。この数字は、体重が100kg台だった頃以来の高い水準である。

糖質制限の権威・江部先生によると、たんぱく質は余計に摂っても体に吸収されず、体外に排出されるから問題ないということなのだが、普通に考えれば排出するのは腎臓だから、それだけ負担になる理屈だろう。何度も言うけれど、糖質のとり過ぎが良くなければ、脂肪やたんぱく質のとり過ぎが体にいいはずがない。

おそらく若い人であれば、骨や筋肉もどんどん再生されるので、たんぱく質を多く摂っても深刻な問題にはならないと思う。しかし、60過ぎた年寄りが炭水化物で足りないカロリーをたんぱく質で補い、さらにプロテインまで摂るのはやり過ぎかもしれない。

とりあえず、プロテインでたんぱく質を補充するのはやめておこうと思った。また、間食にチーズは構わないというのでほとんど毎日食べていたチーズも、少しペースを落とした方がいいのかもしれない。

いずれにしても、江部先生が言ったから、なおよキッチンが言ったからではなく、自分の体は自分で判断して責任を持たなければならない。様子をみながら、続けることは続けるし修正すべきことは修正しなくてはならないということである。

とりあえず、糖質制限でヘモグロビンA1cや中性脂肪を正常値に戻すことができたのはよかった。後は、どのように微調整して自分の体にフィットさせるかである。

[May 1, 2021]


糖質制限と併せてプロテインの摂取を勧める人が多いが、その効果を自分の体と相談した上で判断すべきかもしれない。