113 コロナ緊急事態延長、オリ・パラはどうぞやってください  [Jun 1, 2021]

5月31日までだった緊急事態の期限が、6月20日まで延長された。追加で対象区域に含まれた沖縄県だけが長く指定されるのは妙だと思っていたのだが、当初からそういう予定だったようである。

新規感染者数がすごい状況になっていた大阪府も数字をみる限り峠を越したようだ。それでも緊急事態を継続したのは、各都道府県から国に要請があったことが大きいだろう。察するところ対象区域に含まれれば予算措置があるだろうから、休業補償がしやすいという身も蓋もない理由かもしれない。

そういえば、先月中旬にGDP速報値が発表された。令和2年度では、前年比4.6%の減少である。最初に思ったのは、全国的に経済活動を制限してこの程度なら、それほど悲惨な状況ではないということである。

ステイホームで移動が極端に制限されて年末年始もGWも航空便や新幹線はがらがらだというし、現にANAの売り上げは6割以上の減、JR東日本でさえ4割減。当然両社とも大赤字である。(JRは積立金を崩して配当はするようだ。)

飲食店は自粛だし、ホテルは軒並み空室。頼みの綱の海外客はまったく入ってこない。それでもGDPが5%も落ちないのだとすれば、この程度で食べていければそれでいいのではないかという気がしてくる。

GDPの算定は税収見込みや予算、国債発行にも使われる数字なので、自分達に都合のいいように操作していることはありうる。だから、今回だと実際より高めに公表していると思うが、それでもごまかせる程度というものがある。

TVを見ていると、バイトしながら苦学している学生さんが、この状況ではやっていけないので故郷に戻るなんてことを放送しているけれども、おそらくそういう実態は限定的で、多くの人の生活はコロナ後もあまり変わっていないのではないか。

住宅投資もこれまでどおり、自動車販売もたいした影響はなく、街中を歩いていても「パート・アルバイト募集」の掲示はそのままである。そうでなければ、GDPが5%落ち込むくらいの影響で済むはずがない。

開催まであと2ヶ月を切ったオリ・パラの中止も、いまだ発表されない。経済効果はほとんどないし海外から大勢来ればマラソンをやった北海道と同じことになるだろうが、リスクばかりでメリットのないオリ・パラを強行するつもりなのだろうか。

正直なところ、この際だからどうぞやってくださいというのがいまの気持ちである。中止になればまた立候補することになるだろうし、大騒ぎはこれで十分である。新国立競技場に5000でも10000でも入れて、それで気が済むならやったらいかがだろう。

このまま秋の総選挙を迎えれば、自民党の大敗はほぼ確実である。オリンピックを成功させて負け幅をできるだけ小さくしたいという胸算用なのだろうけれど、オリ・パラをきっかけに感染爆発すれば、負け幅がさらに拡大する。

やったって儲かる(というより損失を最小限に済ませられる)のは電通とか大企業だけ。万一感染爆発すれば自分達の食い扶持がなくなる。そういう場合、以前の自民党なら間違いなくリスク回避に向かったはずなのだが。

この先中止するチャンスがあるとすれば6月末公示の都議会議員選挙で、ここで小池大統領が君子豹変する可能性はある。言い出した人が莫大な賠償金をかぶることになるのだろうが、かつて都市博をやめた東京都だから何とかなるだろう。

[Jun 1, 2021]


緊急事態宣言が延長された。沖縄だけ6月20日ということはないだろうと思っていたら、果たしてそのとおりになった。