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120 ガースー突如退陣表明、こう読む [Sep 5, 2021]

ガースーこと菅総理が自民党総裁選への不出馬を表明し、今月末の総裁任期終了をもって退陣することとなった。日経平均の値動きをみると、一昨日(2021年9月3日)午前11時頃から昼休みをはさんで急騰しているので、大体このあたりで第一報が流れたと思われる。

午後からいろいろな局でTVを見たのだけれど、例によって私が知りたいことは全然報道しない。仕方がないので、自分の頭で考えて今回の退陣表明の背景を読んでみたい。

まず、この日の朝まで、菅総理は自民党の総務会・役員会を開いて人事に関する一任をとりつけ、週明けに内閣改造と党人事を行うとされていた。TVではそのことを全く言わなくなったけれど、普通に考えると最大の退陣理由は「一任されなかったから」である。

なぜ一任されなかったのか、誰が総理のクビに鈴を付けたのか。これも普通に考えると、党人事の要とされた二階幹事長の交代が原因であろう。菅・二階会談で二階氏は幹事長交代を容認したとされるけれど、本当にそう考えていたかどうかきわめて疑わしい。

というのは、今後2ヶ月以内に行われる総選挙において、自民党が議席を減らすのは99%間違いないからである。

つまり、選挙区調整がどうなるか、比例名簿の順番がどうなるかで助かる議員助からない議員がいるということで、その調整役の要である幹事長を代わるということは、子分をみすみす不利な立場に追い込むのと同じなのである。

そして二階幹事長は、多くの人は忘れたかもしれないが豪腕・小沢の元側近であり、選挙の強さは親分譲りである。だから、一度は小沢とともに新生党・新進党に離れたにもかかわらず、自民党幹事長を何年もやれるのである。

菅総理が二階氏に替えて誰を幹事長にしようとしたかは定かでないが、察するところ自分が影響力を行使できる人物を選んだと思われ(石原Jr.とか小泉Jr.あたりか?)、間違っても石破などということはない。いずれにせよ二階周辺にとって容認できる話ではなく、一気に政局へと進んだのであろう。

もともと、これから自民党総裁選をやろうという時に人事をいじるというのは、無投票再選ならともかくどう考えても利益誘導であり、国政選挙なら選挙違反である。前にも書いたとおりガースーは安倍時代の忖度政治を自分の手柄と勘違いしているが、誰もガースーに忖度などしないのであった。

さて、現時点では誰が次の総理大臣なのか分からないけれども、誰がなるとしても総選挙後の10月末か11月には敗北の責任をとって退陣となる確率が99%である。でも、2ヶ月でもなりたいという人がいるのは政治家だから仕方がない。

私の予想を言うと、後継の総理・総裁は岸田前政調会長が最有力である。多数派とはいえないにせよ派閥の領袖で他に遠慮はいらないし、昨年の総裁選で菅総理に次いで2位の実績もある。

加えて私が重視したいのは、例の選挙違反・河合夫婦の選挙区は岸田のおひざ元であり、岸田の元にはいろいろな情報が集まっていると考えられることである。その中には、当時の選挙を仕切った安倍・菅・二階の関与を疑わせるものもあるはずである。

つまり、岸田は安倍・菅・二階の弱みを握っている(かもしれない)ということであり、その連中が「広島では迷惑をかけたから岸田で。いずれにしても冬までだから。」とまとまる可能性はかなり高いように思う。

昨日TVで石破が、「嘘のない政治、国民が信じられるような政治であるべきだ」と話していたが、残念ながら自民党の多くはそんなことを考えていない。目の前の選挙で落ちないこと、旧悪が露呈して逮捕・起訴されないことが彼らの最重要課題なのである。

[Sep 5, 2021]

ガースーこと菅総理が総裁選不出馬を突如表明、今月末で退陣することとなりました。そりゃ自分はコロナに専念できるかもしれないが、自民党は1ヶ月間上へ下への大騒ぎでしょう。