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なんとなく思うこと

124 相撲部屋を大学にするからこういうことが起こる [Oct 8, 2021]

今週は金曜日に記事を出さなくて済むと思ったら、またもや事件が起こってしまった。

東京地検特捜部は、日大板橋病院をめぐる背任の疑いで、日大理事の井ノ口容疑者と大阪の医療法人前理事長を7日に逮捕した。「井ノ口」という名前に聞き覚えがあったので調べたら、やっぱりそうだった。アメフトの悪質反則事件で引責辞任したはずの理事、アメフト部を牛耳っていた前監督である。

WEBを調べると、「人のうわさも七十五日」と思ったのか、いったん辞任した理事職にほどなく復帰、アメフト部の正常化ということで新たに迎えた監督・コーチもクビにして、元の木阿弥になったらしい。さすが日大、やることがえげつない。

そしてこの井ノ口氏、すぐに理事に戻されるのだから余人をもって代えがたい存在だった訳である。なぜかというと、相撲部屋の親方、じゃなくて日大理事長にカネを流すというこの上なく重要な職務を担っていたからであった。

ニュースでざっと聞いた限りでは、あまり頭を使っていない単純なキックバックで、鬼の東京地検特捜部がこのくらいの犯行を立証できないことはないだろう。いくら覚えがないといっても、口座にカネが流れていればとぼけたってムダである。

傍から見ていて思うのは、どうせ「ごっつぁんです」の気分なんだろうから、懸賞金くらいの金額を現金で受け渡ししておけば見逃してもらえたのにということである(そのくらいは前からやっているんだろう)。千万とか億とか抜きたいんだったら、せめてJOCのように海外法人くらい使わなければ、摘発してくれと言っているようなものである。

さて、日大のアメフト事件については、当時記事を上げさせていただいた(こちら)。要約すると、相撲部屋体質の日大に良識を期待する方が間違っていて、関学は自分で自分の身を守る必要があったということである。

その場で騒がないで後から追及しようとするから、こうして誰も責任をとらないし、いい気になって何をしても許されると思ってしまう。井ノ口容疑者は私と同じかひとつ歳上であるが、親方の言うことに絶対服従したからいまの地位を築けたのだろう。

今場所の取り組みは関学やマスコミではなく東京地検特捜部なので、かなりの確率で実刑を食らうだろう。とはいえ、背任だけだと最長5年である。井ノ口容疑者としては、理事長の関与に関して口を割らなければ、また日大に戻れると思っているはずである。

「懲役」とは文字通り懲りてもらうための刑罰だが、彼らが懲りることはない。5年の間に理事長が当たり籤を引かない限り、某職種と同じで出所時にはお出迎えが来る。そして、前回のアメフト事件と同じ推移をたどるのである。

それが許されないと思ったら、日本中の受験生の親御さん達が日大を受けさせないしか方法はない。ただ、それも短期的には望み薄である。体の大きな子を相撲部屋に入れるように、それほど能力のない子は相撲部屋に似た大学もどきに入れるしかないのである。

[Oct 8, 2021]

日大の井ノ口ってどっかで聞いた名前だと思ったら、やっぱりアメフト事件で責任をとって辞めたはずの理事でした。相撲部屋の親方wとしては、使い勝手のいい汚れ役だったんでしょう。きっと懲りないで戻って来ます。