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茨城の山歩き

118 鬼越山 [Mar 1, 2022]

この図表はカシミール3Dにより作成しています。

花の入公園から燕山の攻略は、登山道入口が見つけられず無念の敗退となった。しかし、このまま帰る訳にはいかない。ここからとなると、筑波山か宝篋山か。少し考えて、再び小町山を目指した。

狭い道を県道に下りて南下、筑波山麓で国道と合流する。しばらく進んで宝篋山登山口のある小田で左折、小野に向かうのが最短距離である。小町の館に着いたのは午前9時前、約40分の移動であった。

いつもより時間が遅いせいか、結構車が止まっている。しかも、駐車スペースでのんびり支度するじいさんばあさんがたいへん多い。暖かくなったので、さっそく出てきたらしい。こういう言い方は虫に失礼だろうか。

身支度は花の入公園で済ませてあったので、忘れ物がないように出発。前々回と同じく、山の神の祠に手を合わせて小町山ハイキングコースを登り始める。今回は、すぐに左に抜けて熊石方向に向かう。

茨城方面の山には珍しくないが、特に小町山は1/25000図に書いてない登山道がたいへん多い。1/25000図になければ、スマホのナビにも載ってない。頼りになるのは、地元有志手作りの地図だけである。

ところがこの地図、たいへんデフォルメされているのでどこがどこだかよく分からない。しかも、作った時期によるのかその地図にさえ載っていない道も多いので、よく確かめないと道間違いになる。この日は、それでたいへん痛いミスをした。

さすがに狭い山域なので2時間も3時間も迷うことはないけれども、見通しが利かず行先もよく分からないというのはストレスのもとである。実はこの日は、休憩ベンチ周辺でシルバーの大群が密集していた(しかも、小町山に向かっていなかった)ため、大勢が進むのが小町山方向だと思い込んでいたのがよくなかった。

10時前まで登って、空いているベンチがあったので小休止。なぜかこの日はかなりの人出で、このコースにはベンチが少なくないのにシルバーに占領されていたのだった。朝早かったので、ホイップクリームパンで栄養補給。

この小休止の後、どこかで分岐を見逃してあらぬ方向に進んでしまう。シルバーの団体がトラバース道をどんどん進むし、道は狭いし、ベンチでは大声でしゃべっていて休めないし油断した。スマホを見て方向違いに気づいたのは20分以上歩いてからだった。

おそらくシルバー団体は、宝篋山下り口から東城寺を回って小町の館に戻るコースだったのだと思う。それほどメジャーなコースでもないのに、数十人も歩くから紛らわしい。地元お手製の地図のあたりもシルバーが群れをなしていて近づけなかったのだ。

まあ、道間違いしたといっても40分か50分のことなので、不幸中の幸いといえるだろう。何とか正規ルートに復帰して、急坂を登るとベンチのある広場に出る。「松の木広場」と書いてある。鬼越尾根では、もっとも整備された休憩所である。

時刻はすでに11時15分。小町の館から2時間歩いた。頂上には達していないが、ここでお昼にすることにした。朝ファミマで買ったハムサンドとポットのお湯で淹れたインスタントコーヒー。前回ポットを家に忘れたので、今回は忘れないように持ってきた。

燕山から小町の館に転戦、9時過ぎから登り始める。前回は直接小町山に向かったので、今回は熊石から鬼越山を目指すことにした。

小町山周辺は1/25000図にない道がたくさんできている。2つ続く水場は鬼越山ではなく、東城寺あたりに伸びている道なので引き返すべし。

何とか正規の道に復帰してひと休み。松の木広場は鬼越山の直下にあってベンチが何脚か置かれている。

今回めざした鬼越山は1/25000図の372.6三角点で、お昼を食べた松の木広場から5分ほど登ったところにある。

このピークはパープルライン(旧有料道路、現在の暴走車サーキット)の左手に見えるのだが、そちらから直接登る道は薮なので、いったんサーキット回避登山道に入って裏から登る。

見通しはまったくないが、ベンチが置かれていて立木にワープロ打ちの紙が貼り付けてある。朝日峠から宝篋山分岐点にかけての稜線では、この鬼越山と小町山が目立つピークである。

さて、前回来た時は、小町山からこのあたりまでサーキットを歩いて、時速100km近くで飛ばす暴走車の横1mで怖い思いをしたので、今回はサーキット回避道を歩くことにする。

個人で管理しているのだから心細い道なのだろうと思っていたらそうではなくて、かなり広いなだらかな道があって、ところどころアップダウンがあるという印象である。

おそらくこれは昔からある道で、このあたり砕石会社の持ち物というから作業道だったのかもしれない。いずれにしても迷うような場所もなく、パープルライン間際に出るとそこから小町山に入る道だった。

小町山に着いたのはちょうど正午。多人数のシルバー集団はこちらには来なかったらしく、お昼を食べていたのは1組だけだった。この日はこちらに来ると静かな山が楽しめたようだ。

小町山の登りでは「男坂」という急登を登ってきたので、今回は「女坂」という林間のスイッチバックの道を下ってみる。最初は男坂と並行して下るのだけれど、いつしか林の中に深く分け入って、再び急坂となった時には何だか見覚えのない道になっていた。

それもそのはず、さらに下って木に貼ってあるコース図を見ると、途中から朝日峠コースに向かっていたのだった。尾根を越えたような気もしなかったけれど、それだけ狭い山域ということであろう。

朝日峠コースなら、麓近くに水場があったはずと思って下りていくと、果たして竹を割った管から水が出ていた。飲めませんと書いてあったけれど、2回3回と顔を洗ってさっぱりする。

この日は、燕山を目指して登山道が見つからず、鬼越山を目指して全然違う方向に誘導されるという困った一日だったけれど、最後は何とか頂上まで登って下りることができた。

この山域には、まだまだ登りたいコースがある。来シーズンもまた楽しませてもらうことができそうだ。

この日の経過
小町の館(70) 9:05
9:45 標高150m休憩所(150) 9:55
11:15 松の木広場(220) 11:25
11:35 鬼越山(272) 1:35
12:00 小町山(265) 12:00
12:40 小町の館(70)
[GPS測定距離 7.1km]

[May 3, 2022]

鬼越山は372.6mの三角点がある。パープルラインからは入ってこれず、いったん「サーキット回避登山道」に回って南から登る道がある。

鬼越山から小町山の間は、「サーキット回避登山道」が整備され、スピード制限を無視して飛ばす車と接近せずに歩くことができる。整備している人は後継者が見つかっただろうか。

小町山から女坂を下りていくと、知らないうちに朝日峠コースに入っていた。この急傾斜ロープ場は前に通ったかなあと思った場所で、おそらく通ってない。