カテゴリー
将棋

151 第35期竜王戦、決勝トーナメント開始 [Jun 25, 2022]

第35期竜王戦、決勝トーナメントの顔ぶれが出そろった。

昨年は藤井現竜王が勝ち上がれるかどうかが最大の焦点だったが、2組ランキング戦優勝から挑戦者となり、豊島竜王を破って竜王タイトルを獲得した。今期は、誰が藤井竜王への挑戦権を獲得するか、新たなステージの戦いとなる。

決勝トーナメントのメンバーをみると、4組から6組は本命が途中で敗れるケースが多かったのに、いずれも有力候補が勝ち上がった。藤井竜王の8割には及ばないものの、3人とも勝率7割。対藤井竜王でもあるいは、と思わせる。

6組優勝の伊藤匠五段は目下売り出し中の新鋭で、藤井竜王より年下の数少ない棋士である。Abemaトーナメントで藤井竜王と同じチームに入って勝ちまくり注目された。C級2組を1年で通過、竜王戦も6組を2年目で優勝した。

5組優勝は佐々木大地七段。他棋戦での活躍があるのに竜王戦では長らく6組を抜けられなかった(順位戦もC2を抜けられない。三段リーグも次点2回だった)。前期6組3位で昇級すると、今年は5組優勝で連続昇級、七段に昇段した。

4組優勝は大橋六段。藤井竜王と同期で、藤井戦に勝ち越している数少ない棋士である。今期の王座戦トーナメントも勝って、対藤井4連勝、今年中の藤井六冠を阻止した。懸念材料は、ベスト4に残っている王座戦と日程がかぶることだろう。

この3人のつぶし合いで勝ち残った1人が、1組5位稲葉八段、1組4位山崎八段、さらに1組優勝永瀬王座と破らなければ挑戦者決定戦に登ってこれない。はるか遠い道のりであるが、昨年・一昨年に梶浦七段があと一歩のところまで勝ち上がっている。

もう一方の山はすべてタイトル経験者でパラマスに比べると常連という印象があるが、半面意外性は少ない。

森内九段は永世名人資格者で、谷川十七世が襲名したので次ということになる。宣言でフリークラスになったが竜王戦は2組2位で決勝トーナメントに残り、来期は1組。まだまだ一線級である。

その森内九段と対決するのは3組優勝の高見七段。森内・高見戦の勝者が佐藤天彦九段と対戦する。高見、佐藤ともタイトル失冠以来ぱっとしない成績だが、このあたりで再浮上のきっかけをつかみたいところ。

丸山九段、広瀬八段はかつて藤井竜王に煮え湯を飲ませた経験がある。永瀬王座はともかく、若手の誰かが挑戦者決定戦に残るとすれば、そう簡単に負ける訳にはいかない。広瀬八段は竜王戦の相性もいい。

決勝トーナメントは、来週28日、佐々木大地vs伊藤匠戦で開幕する。いきなり、優勝候補同士の戦いである。

[Jun 25, 2022]

番勝負無敗の藤井竜王への挑戦者を決める第35期決勝トーナメントが始まる。1組優勝の永瀬王座はもちろん有力候補だが、4組~6組優勝者が勝ち上がればかなり強力な挑戦者となる。