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老後生活編

014 老後に見栄は必要ないが [Oct 12, 2022]

老後生活に見栄は必要ないというのも、いろんな人が書いている。ただ、これには個人的にニュアンスの違う感想を持っている。生きていくのに見栄が必要ないのは、別に老後に限られた話ではなく、どの年代でもそうだろうと思うからである。

見栄というのは、「他人の見る目」を気にすることである。他人がどう見ていようと他人の感じることは自分には左右できないし、そんなことを気にしても仕方がないと思っている。世間体という言葉は最近使わなくなったが、大体同じような意味である。

リタイアする前であれば、「他人の見る目」をある程度気にせざるを得ない。それによって他人の見る目が違うし、扱いも違ってくるかもしれない。交渉力とかリスペクトとか、サラリーマンに必要とされる資質に直結する要素である。

しかし、そんなものはリタイアしてしまえば何の意味もないし、もともとほとんど意味はなかったと思う。

例えば高級車に乗っていれば金持ちと思われてディーラーの扱いは違うだろうが、ランニングするのに何の車に乗っているかは関係ない。心肺能力や足腰の丈夫さが重要なだけである。

肩書なんてものも、組織から離れてしまえば必要ない。現役時代だって、信用調査の時に必要かもしれないが、いたずらにローンやクレジットの枠を増やしても仕方がない。いずれ返さなければならないものなら、初めから収入の範囲内で暮らす方が賢い。

頻繁に海外に行っていた時期には、JALやANAのメンバーシップは便利だったけれど、飛行機にすら乗らなければラウンジの必要もない。聞くところによるとイオンにはラウンジがあるらしいが、そんなところに行くより早く家に帰った方がいい。

私は若い頃から「見栄」を張るようなことはあまりしていないと思うが、逆に気にしていたのは美意識である。「美学」なんて言葉を使う人もいる。見栄が他人の見る目を基準とするのに対し、美意識は自分自身の見る目を基準にする。

だから、自分の他に誰もいなくても、自分以外に見る人がいなくても美意識に反することはできない。道路にゴミを捨てるようなことはできないし、人前に出る時には恥ずかしくない服装を選ぶ。

車とか持ち物とか、グリーン車とかビジネスクラスとかそういったことには意味がないとしても、服装にはある程度気をつけなければいけないと思っている。図書館やスーパーで、誰もこちらを見ていなくても、自分自身は自分を見ている。

奥さんがよく、道を歩いているお年寄りの服装を見て、「あれじゃよくないでしょう。年取ったら余計に、身だしなみに気を付けないと」と私に言う。そのお年寄りに対してではなく、私がそうなったら心配なんだろうと思う。

老後に見栄は必要ないが、それはどの世代であっても変わらないと思う。(イラストとはあまり関係ありません)

これから後期高齢者に向かうにあたり、「見栄」は必要ないけれども「美意識」はあった方がいいのではないかというところまで書いた。

まだ10年近くあるのでどうしたらいいかゆっくり考えるとして、いま取りかかっているのは服装である。

先だってサラリーマン時代のスーツ類を整理した。何年か前に夏冬1セットずつくらいに減らしていたけれど、65歳を機に全面的に断捨離したのである。

だから、家にいるときはTシャツとかトレーナーにジャージという格好である。このまま外に出ても誰に咎められることもないだろうが(実際そういう服装のお年寄りを図書館でもスーパーでもよく見る)、自分で自分を省みて、やっぱりそれではいかんだろうと思うのである。

かといって、それほど大げさにする必要もない。よれよれでないシャツと、毛脛を出さないスラックス、足元はサンダルでなくスポーツシューズ、見苦しくない帽子くらいである。

よく選ぶのは山に行く時の服装である。公共交通機関を使うことも多いし、山の中では道に迷うことが当然ありえるので、何かあった時に困らないような服装で、万一の場合のレスキューセットを持つ。

普段、家の近くを出歩く分にはレスキューセットまでいらないけれど、常備薬くらいは用意しておいて悪くない。東京まで遠出する時には小さいリュック、近場の場合はウェストポーチにそういったものを入れて歩いている。

その意味で、モンベルはなかなか使い勝手がいい。「猫カメラマン」の岩合さんもモンベルを着ているし、YouTubeを見ても愛用者は多いようだ。糖質制限で体重を絞ったので、着られる服も多くなった。

ネックになるのは値段である。ジャスコ(イオン)で買うより、2倍とか3倍するので、欲しいものをすぐに買えるほど資金面の余裕がないのである。

だから、今後10年後を考えて、毎年少しずつちょっと外出する時の服をモンベルで揃えようと思っている。何年か前からモンベルクラブに入っているので、通販なら送料がサービスになる。

別にモンベルにこだわる必要はないけれども、近場はともかくアンダーアーマーで都内まで行くというのもちょっと考えてしまうのである。

[Oct 12, 2022]

年寄りが外出する時の服装として、モンベルはとても使い勝手がいい。糖質制限で着られる服が増えたので、十年後の後期高齢者時代を見据えて少しずつ揃えたいと思っている。