今年も早いもので12月になってしまった。
2009年を振り返ると、何と言っても公私ともにあわただしかった1年ということになる。年に30回以上も全国を飛び回ることになるとは思わなかったし、そのあおりで恒例のラスベガスWSOP遠征もキャンセル、マカオも春に1度行ったきりである。
おそらく、空間的な移動距離という点ではサラリーマン生活で最も忙しかった年であり、これが最後になるだろうという予感がある(当たらなかったりして)。就職して最初の仕事では時間的に大変忙しい思いをし、最後に近づいて空間的に慌しい思いをしたということになる。
そういえば約30年前、まだ就職する以前に、どういう仕事が自分に向いているかを考えるべき時にそうしたことを全く考えず、「高層ビルの上の方で仕事がしたいなあ」と思っていた。その報いは如実に現れて、転職また転職ということになってしまった訳だが、じゃあきちんと考えていればきちんとした人生を送れていたかというと、どうもそうではないような気がする。
自分に向いているのは「灯台守り」と前に書いた。灯台守りのいない現代ではおそらく「河川の水位とかを監視している人」ということになるだろうが、その道を選んだとすると、きっと今頃はダムの建設中止の後始末とかさせられていたに違いない。
「選んだように見えることは実は選んでいない。決まっていたのである」という主張はあまり賛成できなかったが、この頃はそうなんだろうという気がするから不思議である。
[Dec 5, 2009]