ホームページもいずれ固定電話のようになる

ごあいさつ
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先日、ブログの記事を書くのに調べたいことがあって、Googleで検索した。(具体的には、ある山の情報である)

ところが、出てくるのは決まったサイトばかりで、知りたい情報が全然載っていない。1ページ目の半分より下になると、勝手に検索項目を削除して(「山名由来・含めない」なんて調子である)、結局図書館で調べなければならなかった。

十数年前まで、Googleはこんなではなかった。検索項目に該当する情報をちゃんと探して、なければないということが分かった。勝手に検索項目を削除してかさ増しするなんてことはしなかった。

モバイルフレンドリーだの検索パフォーマンスだのうるさく通知は来るけれども、Googleから私のサイトに入って来るアクセスは極端に減った。以前は1日数十件あったものが、いまでは1日数件である。

あれこれ考えると、Googleはマーケットを席巻したので、広告会社としての本音を前面に出し、広告料を払ってくれるところだけ紹介するサイトに成り下がったのである。だから都会に出てきた若い人が、Googleで検索してインチキ水道会社に大金を取られるのである。

せっかく世界中のサイトをbotで回って収集して、AIで整理しているのにこの始末である。自分達のカネ儲けがすべてで、利便性なんてことはひとつも考えていないのである。嘆かわしいことだ。

こういうことが続くと、だんだんGoogleで検索しなくなるし、そうなると広告も見なくなって長期的には広告料も入らなくなる。YouTubeも同じで、最近内容自体が広告じみた動画ばっかりだ。

そうやって、情報企業は少しずつ客が離れていくのだろう。MicrosoftにせよGoogle、Amazonにせよここ二十年くらいで大きくなった会社だけれど、私が生きている間に落ち目になるのだろうか。

私も自分のサイトを見てほしいとは思うけれど、広告料を払ってまでそうしたいとは思わない。せっかくこういう便利なツールがあるのだから、壁新聞を貼るより少しは人目に触れるだろうと思っているだけである。

ホームページやブログは個人で情報発信できる画期的な技術だと思っていたけれど、カネ儲けの前には陳腐化せざるを得なかった。いままさに、固定電話がオレオレ詐欺、架空請求の温床となり、警察が固定電話はやめましょうと言う時代である。ホームページやブログもいずれそうなる。かなりの責任はGoogleにある。

[Jun 2, 2022]