年金生活・・・50代から準備して、60歳になる前にアーリーリタイアすることができました。
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年金相談に行ってきた

さて、前回までくどくど生活費や公共料金の推移を説明してきたのだが、実は私儀、今年をもってサラリーマン生活を終了させることを決意し(何月かは流動的であるが)、いよいよ本当の隠居年金生活に向かって歩き出すこととしたのである。

定年の60歳は1年ばかり先であるが、いろいろと今後の資金計画等を検討した結果、年金を繰り上げ受給すれば何とかなりそうだという感触は得ていた。だから昨年後半くらいから、定年よりも早く引退できないかとくよくよ考えていたのである。

そして、気がついてしまったのだ。足りない足りないと思っていたのは、実は手持ちの株式を売りたくないからであって、これはおカネに執着しているのではないかということである。手持ちの株を全部売らなくても、ある程度売れば資金繰りは回る。そうしたくないというリミッターが掛かっていて、まだ辞められないと思い込んでいただけなのではないか。

そして先月のこと(暴落直前のタイミング!)、必ずしも評価益の出ている株ばかりではなかったものの、思い切って半分ほど売ってしまった。株が現金になっても、当り前のことだが何か起こる訳ではない。デジタル表示された数字が寂しくなるだけのことで、実生活に不自由が生じることはない。 そうして住宅ローンを減らして身軽になったのである。

そうしたら、次から次へとやることが思い浮かんできた。もっとも重要だと思われたのは、目論見通り年金がもらえるかどうかの確認である。たまたま、住宅ローンを借りている千葉興業銀行で個別の年金相談会が予定されていた。ネットで申し込むと、うまいこと予約ができた。そして1月終わりのある日、奥さんを連れて銀行に行ってきたのである。

案内された応接室に待機していたのは、社会保険労務士の方で、おそらく60代後半よりは上の年齢であろうと思われた。家の奥さんは「お金持ちそうだった」と言っていたが、私もそう思った。脱サラというよりは、資格を取った銀行OBが相談に乗っているという雰囲気であった。でも、あまり銀行の商品に関わりなく、年金制度のことだけ詳しく説明していただけたのはありがたかった。

まず、「繰り上げ受給は本当にできるのでしょうか?」と単刀直入に質問する。答えは、「もちろんできますが、いろいろと不利な点があるので、ご夫婦でよくご相談ください」と、こちらが予期したとおりの答えでまず安心する。

それから、加給年金の話や、奥さんがOL当時加入していた厚生年金の話、私が死んだ後に奥さんが受け取れる年金の話など、約40分にわたり、矢継ぎ早に質問して矢継ぎ早に答えていただいた。もっと要領の悪い相談になるかと思っていたので、たいへんすっきりした、収穫の多い相談であった。結論だけ簡単に述べると、

① 60歳以降、申し出た時点から繰り上げ受給は可能。ねんきん定期便記載の受給額よりかなり少なくなるので注意。

② 私が65歳になった時点で、まだ奥さんは65歳になっていないので、加給年金として年間約30万円が増額になる。いわゆる年金の扶養手当で、これはかなり大きい。この間に奥さんはOL時代の厚生年金を受け取る年齢となるが、基礎年金ではないので加給年金と重なっても問題はない。

③ 奥さんが65歳になると私の加給年金はなくなるが、奥さんがもらう基礎年金とOL時代の厚生年金、それと加給年金の代わりにわずかながら振替加算があるので、2人合わせて金額的には十分でしょうとのこと。

④ そして私が死んでしまった後は、奥さんが自分の基礎年金プラス私の厚生年金の3/4を受け取ることができる。

ということである。つまり、もっともきついのは私が60歳から65歳までの間で、奥さんは「1人になった方が、あんたが無駄遣いしないから楽ができそうだ」などと罰当たりなことを言っている。

大げさなことを言うと、最近の何でもカネの損得で考える風潮には非常に抵抗を感じている。損得で考えるのはいいけれども、それはカネだけではなくて、自分自身や家族、社会全体がどれだけプラスになるかマイナスになるかという観点でなければならないと思う。

それも最低限、生活が成り立たなくては口だけになってしまう。何はともあれそのあたりを確認できたのは、たいへん意義のあることであった。

[Feb  8, 2016]

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