080 八番熊谷寺 [Sep 6, 2015]


この図表はカシミール3Dにより作成しています。

前の日は8時前に寝てしまったので、翌朝は早く目が覚めた。とはいっても5時に起きるのはいつもと同じである。窓を開けて外の様子を見る。予報通り夜の間にひと雨あったらしく、屋根も道も濡れている。雨の朝のお寺というのはいい雰囲気である。ただ、いま現在は雨は降っていないようである。

普段ならネットでメールチェックやブログ記事の確認をする時間なのだけれど、残念ながらネットはソフトバンクしか通じていない。前日訪れた札所や道中の様子について忘れないようにメモをしておく。6時を過ぎてニュースと天気予報をチェック、6時25分からは家にいる時と同様にテレビ体操である。体操を終えると着替える。

天気予報が怪しかったので、登山用のモンベルレインウェア上下は用意していた。上は山野袋に入れていつでも出せるようにしておくとして、下はどうするか。道中で着替えられるところはまずないだろうし、安全策としては最初から着て行くのが無難かもしれない。そんなことを考えながら支度をしていると午前7時、朝食の時間になった。 “080 八番熊谷寺 [Sep 6, 2015]” の続きを読む

070 七番十楽寺 [Sep 5, 2015]


この図表はカシミール3Dにより作成しています。

六番安楽寺の北側に出る。この道はすでに県道12号線ではなく、交通量はそれほど多くない。安楽寺の敷地に沿ってしばらく道なりに歩く。

宿坊の裏にはボイラーのような施設が見える。温泉山安楽寺の宿坊は山号通り温泉なので、その施設かと思われる。ここに泊まると、大浴場があるというのは大きな魅力であるが、この日の泊まりを七番としたのは、まるでビジネスホテルという宿坊が楽しみだったのと、少しでも先に進んだ方が翌日の行程が楽だということが大きな理由であった。

安楽寺の敷地を過ぎると道路は狭くなり車のすれ違いが困難となるが、遍路道はそこからさらに右左と折れて細い道に入る。「昔からのへんろ道」と書いてある。低い家並みの農家が続くが、しばらく歩くと周囲を圧する鉄筋の建物が見えてくる。あれが噂に聞くビジネスホテル宿坊に違いない。 “070 七番十楽寺 [Sep 5, 2015]” の続きを読む

060 六番安楽寺 [Sep 5, 2015]


この図表はカシミール3Dにより作成しています。「神宅」のあたりで南に迂回しているのが道間違い(汗

さて、五番地蔵寺から六番安楽寺までのおよそ5.2kmは、一番霊山寺の前を通っていた県道12号線に並行して遍路道が通っている。だから、距離は多少長いけれど、道に迷うことはあるまいと思っていた。ここが大きな落とし穴であった。

この日の行程は、JR板野を下りてほぼ真西へ向かう。四国北部を西から東に流れている吉野川の左岸を遡上することになる。

一方、JR高徳線は板野を過ぎると90度右に折れ、瀬戸内海に向かって大坂峠を越えていく。この曲がり方がやけに機械的だと思っていたのだが、実はもともとの線路は板野を過ぎても吉野川に沿って直進し、六番安楽寺のちょっと前、鍛冶屋原というところまで走っていたのであった。国鉄鍛冶屋原線という。 “060 六番安楽寺 [Sep 5, 2015]” の続きを読む

050 五番地蔵寺 [Sep 5, 2015]


この図表はカシミール3Dにより作成しています。

今回の第二次お遍路にあたり、新調した遍路用品が2つある。

1つは上下の白衣。これは納経所でお遍路だと分かってもらうために必要のように思ったので、WEBをいろいろ探して「いっぽ一歩堂」というお店の軽装白衣上下を購入した。自分の体質を考慮した場合、寒くて薄着で難儀する可能性よりも、暑くて大汗をかいて苦しむ可能性の方がずっと大きいと思ったからである。

ひとつ懸念されたのは、パンツのサイズにLLまでしかないことで、正直なところもう1サイズ上があればよかったのだけれど、寸法をみると大丈夫そうだし、ウェストラインはゴムで伸縮が利くのでとりあえず買ってみることにした。実際はいてみると、ところどころメッシュが入ったり風通し穴が開いているのがいい。 “050 五番地蔵寺 [Sep 5, 2015]” の続きを読む

040 四番大日寺 [Sep 5, 2015]


この図表はカシミール3Dにより作成しています。

7月の出張にあわせて試験的にやってみた半日の四国お遍路では、それほどの問題なく三番札所まで歩くことができた。若干の抵抗感があったのは観光団体お遍路との遭遇であったが、まあなんとか我慢できる範囲ではあった。

次の段階として、1泊2日でもう少し本格的に歩いてみることにした。1泊2日にしたのは、それ以上進むと「遍路ころがし」焼山寺道に入るため、2泊を通り越して一気に3泊4日になってしまい、休みの都合がつきにくいからである。机上の計算では1泊2日で羽田行の夜便に乗れるが、まだ遍路初心者でもあるので、後泊を入れて2泊3日の計画を立ててみた。 “040 四番大日寺 [Sep 5, 2015]” の続きを読む

030 三番金泉寺 [ Jul 26, 2015 ]


この図表はカシミール3Dにより作成しています。

極楽寺から三番金泉寺まで、遍路地図によると2.6km。本日1番の長丁場である。しかも炎天下、油断することはできない。幹線道路から離れて裏道を行くようだが、極楽寺を出たところから「四国のみち」の道しるべがあるのでそれほど迷うことはない。 “030 三番金泉寺 [ Jul 26, 2015 ]” の続きを読む

010 一番霊山寺 [ Jul 26, 2015 ]


この図表はカシミール3Dにより作成しています。

 

定年が近くなって、なぜか四国八十八札所に行ってみたくなった。

札所の存在を知ったのは、思えばずっと昔の昭和40年頃、確か当時のNET(現在のテレビ朝日)でやっていたテレビ番組である。まだ白黒の時代で、画像も映画の画面のようにざらざらで、白装束・菅笠のお遍路さんも時代がかっていた。その頃NHKでやっていた「新日本紀行」と同様、映像に対する志の高い番組であった。

ただ、札所に行くべきだと思うようになったのは、おそらく四十年近くに及ぶサラリーマン生活の「澱(おり)」のようなもののせいだ。最初に奥さんに説明するときに「長年、いろいろな人に迷惑を掛けてきたから」と言ったところ、「あんたが一番迷惑をかけているのは私だ」と言われてしまったのだが、そういう迷惑とは少しニュアンスが違う。 “010 一番霊山寺 [ Jul 26, 2015 ]” の続きを読む